Q. Gmailでファイルを送ろうとしたら、容量が大きすぎるためエラー画面が表示されました。ファイルを送る良い方法を教えてください。
A. 新しいメール送信画面に切り替え、Googleドライブを利用して送信します。メールを受け取ったユーザーは、Googleドライブ上からファイルをダウンロードできます。
仕事で使う文書ファイル、週末出かけたときの写真(画像ファイル)など、メールを利用してファイルを送信することは、今や日常茶飯事です。しかし、メール送信できるファイルには容量の制限があります。例えば、定番のWebメールサービス「Gmail」なら、1通のメールに添付できるファイルは最大で25MB(メガバイト)まで。25MBを超えるファイルを送ろうとすると、エラーが表示されて送信できません。
プロバイダーのメールサービスでは、送信時のメール容量を無制限にしているところもあります。しかし、無料のWebメールサービスではGmail同様、最大でも25MB程度。大容量のファイルは送れません。
では、大容量のファイルを送るにはどうすればいいのか? お薦めは、Gmailが新しく採用した「Googleドライブ」を利用する方法です。オンラインストレージを経由することで、大容量のファイルでも受け渡すことができます。今回は、そんなファイル送信の仕組みを持つ新しいGmailの、メール作成画面について紹介しましょう。
■Gmailの新しいメール作成画面
まずは、Gmailが新しく採用したメール作成画面からみていきます。従来のメール作成画面と大きく違うのは、メールの一覧やメールの本文を表示させたままでも、メール作成画面を呼び出せるようになったことです。メール作成中に、以前に届いたメールを確認できます。また、メール作成画面を二つ並べた状態でも作業可能です。
グーグルでは、Gmailのメール作成画面を順次、新しいメール作成画面に変更しています。まだ古いメール作成画面を利用している方は、「ラベル」メニューの右側に表示される「新しくなったメール作成画面をお試しください」というリンクをクリックすると、すぐに使えるようになります。
■Googleドライブ経由でファイルを送信
続いて、25MBを超えるファイルを送信してみましょう。手順はとても簡単です。新しいメール作成画面に切り替えてさえいれば、送信したいファイルをメール作成画面上にドラッグするだけ。通常は、これでメールにファイルが添付されます。大容量のファイルをドラッグした場合は、「添付ファイルの上限サイズが25MBを超えています」という画面が表示されるので、「Googleドライブを使用して送信」をクリック。再度、送信するファイルを指定し、Googleドライブにファイルをアップロードします。
アップロード作業が終わったら、あとは普通のメール送信作業と同じです。送信相手のメールアドレスを指定し、件名とメールの本文を入力します。最後にメールの「送信」ボタンを押し、ファイルの共有設定をすれば完了です。ファイルの共有方法は2通り。Googleドライブ上にアップロードしたファイルのリンク(URLアドレス)を通知すれば誰でも利用できる方法と、メールを受信したユーザーしか利用できない方法です。前者はGoogleアカウントを持っていない人でも利用できます。
■本文のリンクからファイルを受け取る
最後は、Googleドライブ経由でファイルを受け取る方法です。送信したのが画像ファイルなどプレビュー可能なファイルなら、本文上でファイルが表示されます。保存する場合は、画面上を右クリックして「名前を付けて保存」を選びましょう。
ZIPファイルなど圧縮ファイルが送られてきた場合は、本文欄にファイルのリンクが表示されます。ただしリンクをクリックしても、「プレビューは利用できません」という画面が表示されます。この場合は「ダウンロード」ボタンを押して、ファイルをパソコンに取り込みます。
今回紹介した方法を使えば、Googleドライブを経由すれば、最大10GBまでのファイルを送信できます。大容量のファイルを送信しなければいけないとき、GmailとGoogleドライブを活用してみてはいかがでしょうか。(テクニカルライター/原 如宏/@raitanohara)
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