長岡市にあるコンピューターソフトの開発会社が、従業員の雇用を維持するための国の助成金1億円あまりを不正に受給していたことがわかりました。
助成金を不正に受給していたのは長岡市城内町のコンピューターソフトの開発会社「ジェイマックソフト」です。
新潟労働局によりますと、この会社は、ことし2月までの2年間にわたり、売り上げなどが減少しても従業員を解雇せず、休業や訓練をさせて雇用を維持する事業所に対して、国が費用の一部を助成する「雇用調整助成金」およそ1億3000万円を不正に受給していたということです。
会社は従業員に対して訓練を行っていましたが、講師が常に会社にいなかった他、訓練を受けた従業員の数を水増ししていたということです。従業員の内部告発で不正が発覚し、会社は労働局からの指摘を受けて全額、返還したということです。
雇用調整助成金をめぐってはいわゆるリーマンショックの後に申請する事業所が相次ぐ一方で不正受給もあとをたたず、去年2月からこれまでの不正受給の総額は全国で66億5000万円、県内でも1億7500万円に上っています。ジェイマックソフトは「社員の訓練にあたる講師が常に会社にいないなど助成金の受給要件を満たしていなかった。制度への理解を進め、再発防止に努めたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033621341.html