南魚沼市が新しいスタイルの観光パンフレットを刊行し、注目を集めている。美少女観光パンフレット「Bijo-tabi(ビジョタビ)」。内容は観光案内というより、美少女の写真の背景に観光地が映り込むビジュアル重視。市が発行するパンフレットにしては大胆な構成になっているが、そこには秘密があった。
実は発案し、企画と製作を担当したのは同市内で菓子店を営む羽賀謙祐さん(43)ら若手グループ。市に提案したところ、「面白い」と承諾。今年度に市の予算で春夏編と秋冬編の発行が決まった。
完成した「Vol・1」は六日町駅から坂戸山周辺の「兼継地区」で、同市在住の19~25歳の女性5人が自分の好きな名所を紹介する。1人3ページで複数の写真が掲載され、自然な笑顔の等身大の女性がアップで、または風景の中に溶け込んでいる。
写真を撮影し、デザインを担当したメンバーの吉田宏一さんは「ありのままの女の子をありのままの場所で撮影した。普段の洋服、ヘアメークで、私服を何着か持参してもらい、撮影場所によって合わせた」と話す。
「美人時計」など美少女ブームの中で反響も高く、市企画政策課の清水明企画主幹は「通常の観光パンフはまち歩きマップになりがち。ビジョタビは情報は比較的控えめだが、見た方が雰囲気を味わい、そこに行きたくなるものになった。男性も興味を持ち、女性も参考になるのではないか。都会の方もこれを見て田舎に憧れてほしい」と評価する。
ビジョタビの商標登録を申請している羽賀さんは「ホームページのアクセス数はどんどん増えている。スポンサーを探し、秋冬号の後はウェブ展開を強化したい」と意欲満々だ。
A5判、20ページ。1万2千部印刷。六日町観光協会などで無料配布している。来年3月に「Vol・2」を発行する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121106-00000032-san-l15










