家族にもの忘れなどの認知症の症状が現れてもすぐに病院にかからずしばらく様子をみるという人がおよそ70%に上ることが製薬会社が行ったアンケートでわかりました。
専門家は診断や治療の遅れにつながるおそれがあるとして、早期の受診を呼びかけています。
このアンケート調査は、ことし6月、東京の製薬会社が新潟県内で親と同居する40歳以上の男女 100人を対象に行ったものです。この中で家族にもの忘れなどの認知症の症状が現れた際、いつ病院にかかるかたずねたところ、▼しばらく様子をみてからがおよそ 70%▼異変を感じた最初の時点が15%▼周囲から指摘されてからが10%でした。
また、認知症の症状について、▼もの忘れや▼ひとりで外出して帰宅できないなど、比較的重い症状については70%以上の人は認識していましたが、▼季節に合わせた洋服が選べないとか▼昼と夜の感覚が逆転しているといった変化について認知症と疑うと答えた人は全体の25%以下にとどまりました。
認知症は適切な治療を受ければ進行を遅らせることができ、早期の発見が課題となっています。
今回の調査結果について認知症が専門の川瀬康裕医師は、「料理や買い物が思うようにできなくなるなどの生活の変化に気づき、早めに医療機関を受診してもらいたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033040171.html










