[ カテゴリー:食の安全 ]

▽▲▽▲有毒植物の誤食に注意しましょう▲▽

 ▽▲▽▲有毒植物の誤食に注意しましょう▲▽

春は、有毒植物の誤食による食中毒の発生が多い時期です。

県内における近年の事例としては、令和4年5月に、「ヒメザゼンソウ」を食用のオオバギボウシ(ウルイ)と間違えて食べたことにより、食中毒が発生しています。

食中毒防止のため、「食用と正確に判断できない山野草等は絶対に採らない!食べない!人にあげない!」ようにしましょう。

 また、食用植物と有毒植物は同じ場所に生えていることがあるので、1本1本よく確認して採取してください。


全国的に食中毒発生の多い有毒植物は、次のとおりです。いずれも春の芽生えの頃は、食用植物の葉と見分けがつきにくいので注意が必要です。

(1)イヌサフラン(ギョウジャニンニクと間違えやすく、全国では平成24年から令和3年までの10年間に11名が死亡しています)

(2)バイケイソウ(オオバギボウシ(ウルイ)と間違えやすい)

(3)スイセン(ニラと間違えやすい。ニラ特有の臭いの有無が見分けのポイント)


●有毒植物による食中毒の詳細は、こちらから

(誤食しやすい有毒植物を写真付きで紹介しています。)

http://www.fureaikan.net/syokuinfo/01consumer/con02/con02_03/con02_03_02.html


●リーフレット「有毒植物による食中毒に注意!」(PDF)は、こちらから

http://www.fureaikan.net/syokuinfo/topics/t06220_PDF/10_yudousyokubutu(H25.2).pdf


●店頭掲示板「食の安全・安心クイズ 第4弾:キケン発見!毒草編」(PDF)は、こちらから

http://www.fureaikan.net/syokuinfo/06info/jyouhou/pdf/228.pdf

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▽▲アニサキス食中毒の予防方法を知っていますか?▲▽

 ▽▲アニサキス食中毒の予防方法を知っていますか?▲▽

近年、全国的にアニサキスによる食中毒の発生報告が増加傾向にあり、新潟県内でも増加傾向にあります。
令和4年に県内で発生報告があった食中毒22件のうちアニサキスによるものが13件でした。
また、最近10年間に県内で発生報告があったアニサキス食中毒の年ごとの件数をみると、前半の5年間では年平均で約3件であったのに対し、後半の5年間では年平均で約7件に増加しています。
そこで今回はアニサキスの特徴や予防方法を御紹介します。

◆アニサキスの特徴◆
・寄生虫の一種です。幼虫は長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。
・幼虫は、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生しています。
・寄生している魚介類が死んで、しばらくすると、幼虫は内臓から筋肉に移動することが知られています。

◆食中毒の発生原因、症状◆
・アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を生の状態や加熱が不十分な状態で食べると、幼虫が胃壁や腸壁に刺入し、食中毒症状(急性胃アニサキス症、又は急性腸アニサキス症)を引き起こします。
・急性胃アニサキス症の場合、食後数時間後~十数時間後に、みぞおちの激しい痛み、悪心、おう吐を起こします。
・急性腸アニサキス症の場合、食後十数時間後~数日後に、激しい下腹部痛、腹膜炎症状を起こします。

◆予防方法◆
・冷凍(-20℃で24時間以上)又は加熱(70℃以上、又は60℃なら1分)すれば死滅します。
・魚を丸ごと1匹で購入して刺身にする際は、速やかに内臓を除去する。
・目視で確認して、アニサキス幼虫を取り除く。(見つけにくいので、完全な除去はなかなか難しい)
・内臓を生で食べない。

※食酢での処理、塩漬け、醤油やワサビを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません。


アニサキスによる食中毒の予防については、こちらをご覧ください
 
厚生労働省ホームページ「アニサキスによる食中毒を予防しましょう」もご覧ください。

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▽▲放射性物質汚染の可能性がある灰を食品の加工に使わないようにしましょう▲▽

 ▽▲放射性物質汚染の可能性がある灰を食品の加工に使わないようにしましょう▲▽

福島第一原子力発電所事故から約1年が経過した平成24年2月、国は、新潟県を含む
17都県(※)で生産・保管された薪や木炭などの燃焼灰を、製麺やあく抜きなど、食品
の加工や調理に使わないよう関係団体や自治体に通知しました。
(平成23年3月11日以前に生産され、シートをかけるなどして風雨に当てない状態で
保管されていた薪等は除きます。)
これは、薪、木炭等に含まれる放射性セシウムの約9割が燃焼灰に濃縮されて残存する
ことから、別途、一般廃棄物の基準に対応して設定した指標値(薪 40Bq/kg、木炭80Bq/kg)
を下回る薪、木炭等であっても、その燃焼灰の使い方によっては、食品が基準値である 
(100Bq/kg)を超過するおそれがあるからです。

※ 17都県:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、
群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県

現在、福島第一原子力発電所事故から10年以上が経過し、木灰の利用自粛に関する消費
者や事業者の認識が薄れてきていることから、国は、今夏改めて放射性物質汚染の可能性
がある灰を食品の加工に使わないよう関係団体や自治体に通知しました。

県では、平成24年の国通知を受け、ホームページ上に「薪、木炭等の燃焼により生じる
灰の加工及び調理への利用自粛について」のページを設けて注意喚起を継続しています。
こちらからご覧いただけます。
https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/syokuhin/1330981242748.html

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▽▲家庭でできる食中毒予防6つのポイント▲▽

 ▽▲家庭でできる食中毒予防6つのポイント▲▽

暑い日が続いていますが、夏期は食中毒菌が増殖しやすい時期です。
厚生労働省では、「家庭でできる食中毒の予防の6つのポイント」として、
食品の購入から保存、調理などの各段階で注意すべき点を示しています。
このポイントを心がけ、食中毒の発生を防止しましょう。

<「家庭でできる食中毒の予防の6つのポイント」の概要>
1 食品の購入
・肉汁や魚の水分が漏れないよう個々にビニール袋などで包む。
・生鮮食品など温度管理が必要な食品を購入したらすぐ帰る。

2 家庭での保存
・要冷蔵食品は、持ち帰ったらすぐ冷蔵庫に入れる。
・冷蔵庫は詰めすぎない。(容量の7割程度に)

3 下準備
・下準備前に手を洗う。 
洗剤でこすり洗いして水で流すまでを2回繰り返す方法がより効果的です。
・生の肉や魚を切った後、洗わずにその包丁やまな板で、果物や野菜など生で食べる食品を切らない。
(洗浄消毒後に使用するか、肉用・魚用・野菜用などと使い分けるとさらに安全)

4 調理
・調理作業前に手を洗う。
 ここでも2回繰り返す方法がより効果的です。
・加熱する食品は、中心部まで十分に加熱する。

5 食事
・温かく食べる料理は常に温かく、冷やして食べる料理は常に冷たくしておきましょう。(目安は、65℃以上もしくは10℃以下)
・調理後の食品を長時間室温に放置しない。(例えば腸管出血性大腸菌O157は、室温でも約15分で二倍に増えます。)

6 残った食品
・温め直すときも十分に加熱する。
・調理から時間が経ち過ぎていたら、思い切って捨てる。


厚生労働省「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」は、こちらからご覧になれます。
https://www.mhlw.go.jp/www1/houdou/0903/h0331-1.html

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▽▲О157等による食中毒を予防しましょう▲▽

 ▽▲О157等による食中毒を予防しましょう▲▽

夏は、О157等の腸管出血性大腸菌による食中毒が発生しやすい季節です。
原因となる食品を食べてから3~8日の潜伏期間の後、主に下痢、腹痛、
発熱、血便等の症状を呈します。
予防のポイントは以下の3点です。

◆肉はよく焼いてから食べましょう◆
 牛などの家畜の腸内にいる腸管出血性大腸菌等の食中毒菌が、生肉に付着して
いることがあり、生や加熱不十分なまま食べると、食中毒症状を引き起こします。
【予防方法】
・肉は表面だけではなく中心部まで十分に加熱する。
(中心部75℃で、1分間以上加熱)
・生の肉を触った後は、石けん・流水によりしっかりと手を洗う。
・焼肉をする際は、食べる用の箸と、肉を焼く用の箸・トングを使い分ける。

◆生野菜は十分に洗浄し、生肉との交差汚染を防ぎましょう◆
生野菜・浅漬など非加熱の野菜料理を原因とした腸管出血性大腸菌による食中毒が過去に起きています。
【予防方法】
・野菜の表面を水道水で十分に洗う(特に土・泥は確実に取り除く)。
・カットした野菜は、冷蔵庫に保管する。
・生で食べる野菜と肉の調理を同時に行わない(はじめに生で食べる野菜を
調理する)。

◆食品の温度管理を徹底しましょう◆
高温多湿の夏は食中毒菌の増殖が活発になります。食品の温度上昇を防ぐことが大切です。
【予防方法】
・要冷蔵・冷凍の食品は、購入後すぐに冷蔵・冷凍庫に保存する。
・冷蔵庫のドアの開閉、食品の出し入れは最小限にする。

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アニサキスの食中毒とアレルギーは何が違う?夏場に増える食中毒「細菌・ウイルス・寄生虫」原因別の症状と対処法を専門医が解説

 アニサキスの食中毒とアレルギーは何が違う?夏場に増える食中毒「細菌・ウイルス・寄生虫」原因別の症状と対処法を専門医が解説

シリーズ「名医のいる相談室」では、各分野の専門医が病気の予防法や対処法など健康に関する悩みをわかりやすく解説。


今回は呼吸器内科の名医、南州会 三浦メディカルクリニックの井上哲兵院長が、夏場に増えるとされる食中毒について解説。原因となる細菌・ウイルス・寄生虫による食中毒の違いや対処法、また寄生虫アニサキスによる食中毒と似て非なるアニサキスアレルギーについても解説する。

食中毒の原因と症状
食中毒は何らかの原因となる物質を食事などで摂取した時に発生します。食中毒はサルモネラ菌、大腸菌などの細菌性のもの、ノロウイルスなどのウイルス性のもの、アニサキスなどの寄生虫によるものが多く報告されています。

食中毒の症状は、下痢、吐き気、嘔吐などの消化器症状を中心に発熱、倦怠感が主なものです。
細菌性の場合、気を付けないといけないのは、大腸菌の種類によっては血便を伴うので便の性状等に十分な注意が必要です。

細菌性の食中毒(1)「カンピロバクター」
細菌性の食中毒は保存、加熱が不十分な肉、魚、飲料水、手に生傷がある状態で触った食べ物を摂取することで発症します。

細菌性食中毒は、カンピロバクターやブドウ球菌などが代表的な原因です。高温多湿の時期に多くなることが例年認められていますが、冬も起きなくはないので十分注意が必要です。

細菌性の中で比較的多いカンピロバクターという原因菌があります。十分に加熱されていない肉、特に鶏肉、あるいは古い井戸水や生野菜が原因になります。またペットから感染することもあるので注意が必要です。

乾燥に弱く、加熱すれば菌は死滅するので、調理の際は十分な加熱を心がけて下さい。

食後2~7日の間に下痢、発熱、吐き気、腹痛、筋肉痛などの症状が出るのが特徴です。

細菌性の食中毒(2)「ブドウ球菌」
ブドウ球菌は人の皮膚の常在菌です。手に傷があったりして食べ物を触ると原因になります。加熱した後の手作業、焼いた肉を切る際にブドウ球菌が食べ物に移ってしまうことも原因となります。

この菌が作る毒素は熱に強く、一度毒素が出来てしまうと加熱しても食中毒を防ぐことができないので注意が必要です。

食後30分~6時間程度で吐き気、腹痛などの症状が出ます。

ウイルス性食中毒「ノロウイルス」
ウイルス性食中毒の代表格は、冬場に感染者が急増するノロウイルスです。

その多くは二枚貝、特に牡蠣が原因となります。牡蠣を生や十分に加熱しないで食べた場合に発症します。

古い井戸水からも感染するので注意が必要です。発生件数は大したことありませんが、一件あたりの患者数がずば抜けて多いのが特徴です。

ノロウイルスは熱に非常に弱いので、食品を85℃以上で1分間加熱すれば問題ありません。

感染者が利用したトイレや吐いた物からも感染するので、トイレを使用した後や嘔吐物を処理した後、そして食事前は必ず石けんでよく手を洗うことが肝要です。

アルコール消毒は効果が乏しいため、必ず石けんで手を洗うことを心がけて下さい。

食後1~2日で吐き気、ひどい下痢、腹痛などの症状が出るのが特徴です。

寄生虫の食中毒「アニサキス」
寄生虫から来る食中毒の主な原因はアニサキスです。アニサキスに寄生された海産物を摂取し、生きたままのアニサキスが体内に入ることで発症します。

寄生率が高いのが、サバ、イワシ、カツオなどの青魚やイカです。

寄生された海産物が生きている場合の多くは、内臓に寄生していますが、釣り上げられ、魚が死んだ後に内臓の処理が遅れると、魚の筋肉内に移動することがわかっています。

刺身を食べた際に生きたアニサキスを摂取してしまうのはそのためです。

摂取後数時間以内に激しい胃痛を認め、悪心、嘔吐などの食中毒症状を引き起こします。

一般的な細菌性食中毒は、発熱、下痢、血便が見られますが、アニサキスではそれらは特徴的な症状ではありません。

アニサキス食中毒が心配な方は、冷凍解凍品を購入すると良いと思います。

マイナス20度で24時間の冷凍が必要です。家庭用の冷凍庫ではそこまで低温に達しないので注意が必要です。家庭用冷凍庫の場合は、48時間以上の冷凍時間を確保する必要があります。

また、非冷凍品のしめ鯖は、非常にリスクが高いので注意が必要です。酢でしめてもアニサキスは死滅しません。冷凍品のしめ鯖かどうかはパッケージでしっかりと確認してから購入されるのが良いと思います。

加熱でアニサキスを予防する場合は60℃以上で1分間の加熱が必要です。

アニサキス食中毒とアレルギーの違い
アニサキス食中毒と似て非なる物としてアニサキスアレルギーがあります。

アニサキスアレルギーは食中毒ではなくて、食物アレルギーの一種です。アニサキスアレルギーの場合は、アニサキスの生死は関係なく、アニサキスの成分自体に反応します。

症状としては、蕁麻疹、咽頭掻痒感(喉のかゆみ)、重篤な場合はアナフィラキシーなどのアレルギー症状を引き起こすので注意が必要です。

アニサキス食中毒もアニサキスアレルギーもアニサキスが寄生しやすい青魚やイカを食べる際に注意が必要です。

アニサキスアレルギーが疑われる場合は、抗アレルギー剤などの処方で経過を見ていくことになります。

アレルギーがあるかどうかは、採血で行うIgE抗体検査を行えば判断が可能です。

ずっとサバアレルギーだと思っていたら、実はアニサキスアレルギーだったということは臨床上よくあるので気になる方は医療機関にご相談下さい。

食中毒の対処法
生肉を食べるなどの細菌性食中毒を考えるべき摂取歴があれば、抗生剤投与が必要なのですぐに病院で受診して下さい。

一方、対症療法が中心となるノロウイルスを考えるべき牡蠣など二枚貝の食事歴があれば、脱水にならないように経口補水液などで水分をしっかり摂取して経過を診て下さい。

脱水が進行すると倦怠感が強くなって水が飲めなくなったりするので、その場合は速やかな医療機関の受診が必要です。

アニサキスが疑われる症状がある場合は、内視鏡による処置が必要なため病院受診が必要です。

経口補水液やスポーツドリンクなどで十分な水分摂取ができれば、無理に食事摂取をする必要は数日間はありません。飲水すら難しくなった場合は、速やかに医療機関を受診して下さい。

食中毒の予防法
細菌性、ウイルス性食中毒を予防するには、食べ物を保存する際、温度管理を徹底する必要があります。スーパーなどで買ってきた場合はすぐに冷蔵庫に収納することが大事です。

調理の場合は、十分な加熱を心がけて下さい。

食事前の手洗いや手指消毒も重要です。最近コロナ禍で食中毒の発生が減少したという報告があります。手洗い、手指消毒の徹底はもちろんですが、マスク着用も重要なポイントのようです。ウイルスで汚染された手で口元を触ることが無くなったためと考えられています。

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「食中毒」予防策をわかりやすく解説 3つの約束「付けない」「増やさない」「やっつける」

 「食中毒」予防策をわかりやすく解説 3つの約束「付けない」「増やさない」「やっつける」

5月も下旬に入り、夏日を記録する日も出てきました。また、これからの梅雨の時期には湿度も上がるとなると注意が必要なのが「食中毒」です。今回は、食中毒予防のために大切なことを、生活協同組合コープこうべ商品検査センターの橋本昌子さんに、お店での購入から残った場合の保存まで、6つのポイントに分けて解説してもらいます。

【橋本昌子さん】 食中毒予防で大事な「付けない」「増やさない」「やっつける」の3つの約束事をイメージいただき、(1)お店での購入、(2)ご家庭での保存、(3)下準備、(4)調理、(5)食事、そして(6)残った場合の保存まで、6つのポイントについてお話します。

(1)お店での購入
「消費期限」を確認のうえ、「いつ使うのか」をイメージして購入してください。「消費期限」は、決められた方法で保存した場合に安心して食べることができるよう設定した期限です。冷蔵・冷凍商品などは、購入後は自宅に早く持ち帰り、商品に書かれた保存方法で、すばやく保存してください。なお、「賞味期限」は、おいしく食べられる期限で、日付が過ぎてもすぐに食べられなくなることはありません。

(2)家庭での保存
冷蔵庫の使い方も重要です。入れるものは、容量の7割程度に。詰めすぎると冷気がまわらず十分に冷えません。また、菌が増えるのを遅らせるため、冷蔵は10度以下、冷凍はマイナス15度以下で保存しましょう。

(3)下準備
生で食べるもの、加熱して食べるものを分けて下準備することが大切です。最近は、生のお肉を洗って使うという方もおられますが、お肉の表面にいる菌が、水しぶきによって流し台や蛇口に飛び散る恐れがありますので、洗わずそのまま加熱することをおすすめします。

また、まな板や包丁などの調理器具は、生食用・加熱用それぞれの食材で分けるか、生食用の食材に使う前は消毒するのがよいと思います。

(4)調理
やはり、火をしっかりと通すことがたいせつです。大半の食中毒菌は、75度で死滅しますから、75度で1分以上加熱し、中まで火を通すことを意識していただきたいです。また、調理をする前に、正しい手順で手を洗っていただきたいと思います。手洗いにも正しい手順があります。(※1)

(5)食事
食べる前にはしっかりと手を洗い、生のものは早めに食べるなど、長時間室温に放置しないようにしてください。

(6)余った際の保存方法
まず、食べきれる量を作ることがたいせつです。それでも余ってしまった場合は、手をしっかり洗い、清潔な容器に保存しましょう。早く冷えるように小分けするなどの工夫も大切です。

カレーなど、多めに作ったものを翌日以降に食べる際も、小分けして冷蔵や冷凍で保存。75度以上でしっかりと加熱してから食べるのがポイントです。冷却や加熱が不十分だと、生き残っていた食中毒菌が増殖しやすくなり、下痢などの食中毒症状を起こす場合があります。

せっかく購入した食品ですから、ぜひ“おいしく、安全に”使ってください!

※1 詳しい手順は、商品検査センターのホームページでも確認できる。

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▽▲有毒植物による食中毒が県内外で発生しています▲▽

 ▽▲有毒植物による食中毒が県内外で発生しています▲▽

4月9日の一斉配信で、有毒植物の注意喚起について掲載したところですが、この春、有毒植物を誤って食べたことによる食中毒が県内外で相次いでいます。

・4月6日(宮崎県)
 ヤマイモに似た有毒の「グロリオサ」の球根をすりおろして食べた男性1人が死亡

・4月7日(京都府)
 子育て支援施設で、ニラとまちがえてスイセンを調理して昼食に提供し、食べた子ども12人が嘔吐等を発症

・4月12日(新潟市)
食用のウルイとまちがえてヒメザゼンソウを山林で採取し、調理して食べた2人が喉のしびれを発症

食中毒防止のため、「食用と正確に判断できない山野草等は絶対に採らない!食べない!人にあげない!」ようにしましょう。
また、食用植物と有毒植物は同じ場所に生えていることがあるので、1本1本よく確認して採取してください。

なお、食中毒ではありませんが、今月22日、県内で販売されていた山菜の「こしあぶら」(採取地:福島県耶麻郡西会津町ほか)から、食品衛生法の基準値を超える放射性セシウムが検出されたという事案が公表されました。
福島県耶麻郡西会津町は、原子力災害対策特別措置法に基づき、「野生のこしあぶら」の出荷が制限されている地域ですが、採取者は当該地域が出荷制限されていることを知らず、販売したものでした。
(4月22日新潟県公表)

山菜を採って販売する際は、採取場所に出荷制限がかけられていないか確認する必要があります。
(令和4年3月現在の食品に関する出荷制限等一覧)

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▽▲有毒植物の誤食に注意しましょう▲▽

 ▽▲有毒植物の誤食に注意しましょう▲▽

春は、有毒植物の誤食による食中毒の発生が多い時期です。
県内における近年の事例としては、令和2年6月に猛毒のトリカブトを食用の野草と間違えて食べたことにより、食中毒が発生しています。
食中毒防止のため、「食用と正確に判断できない山野草等は絶対に採らない!食べない!人にあげない!」ようにしましょう。
また、食用植物と有毒植物は同じ場所に生えていることがあるので、1本1本よく確認して採取してください。

全国的に食中毒発生の多い有毒植物は、次のとおりです。いずれも春の芽生えの頃は、食用植物の葉と見分けがつきにくいので注意が必要です。
(1)イヌサフラン(ギョウジャニンニクと間違えやすく、全国では平成24年から令和3年までの10年間に11名が死亡しています)
(2)バイケイソウ(オオバギボウシ(ウルイ)と間違えやすい)
(3)スイセン(ニラと間違えやすい。ニラ特有の臭いの有無が見分けのポイント)

●有毒植物による食中毒の詳細は、こちらから
(誤食しやすい有毒植物を写真付きで紹介しています。)

●リーフレット「有毒植物による食中毒に注意!」(PDF)は、こちらから

●店頭掲示板「食の安全・安心クイズ 第4弾:キケン発見!毒草編」(PDF)は、こちらから

 ※ 店頭掲示板は、協力店(下記URL)の店頭に掲示されています。

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人工甘味料 かえって太る指摘も

 「糖質ゼロ」は要注意! 人工甘味料で免疫力低下、肥満リスクも

私たちが口にする加工食品の多くに含まれている食品添加物。有益なものもある一方、免疫力を低下させたり、発がん性が疑われたりと、なるべく避けたいものも含まれている。食品表示から危険な添加物を自力で見分ける方法を身につけたい。

*  *  *

スーパーやコンビニに行けば、弁当や総菜、パンにカップ麺、各種飲料などの加工食品があふれている。表示ラベルには肉や魚、野菜、砂糖など原材料とともに、保存料や着色料、甘味料などの名前が記され、ほとんどの商品に食品添加物が含まれていることがわかる。

現在、厚生労働省が認可している食品添加物は829品目。うち、化学合成された物質である「指定添加物(一部に天然由来のものも)」が472品目、天然由来の「既存添加物」が357品目ある。だが、ラベルで物質名を見ても一般にはなじみのない名称が並ぶ。中には、動物実験などで安全性について疑問が指摘されているものもある。私たち消費者は“危ない食品添加物”をどう見分ければいいのだろうか。

『最新版 食品添加物ハンドブック』(ビジネス社)などの著者で、科学ジャーナリストの渡辺雄二氏がこう解説する。

「特に安全性に問題があるのは、指定添加物の一部。自然界に存在しない化学合成物質のため体内に入っても分解されにくく、蓄積されるものもあります。けれども、添加物はあまりにも広範に使われており、完全に回避するのは難しい。特に危険な添加物をなるべくとらないようにすることが現実的です。ポイントは2点。いまコロナ禍ですから免疫力を下げるものと、発がん性の疑いがあるものを避けることです」

それでは、特に危険とされる食品添加物について検証していきたい。

「糖質オフ」「カロリーゼロ」をうたう飲料には、糖類の代わりに人工甘味料のアセスルファムK(カリウム)やスクラロースが添加されているものがある。そのリスクを渡辺氏が説明する。

「アセスルファムKを含む餌をイヌに2年間食べさせた実験では、ウイルスや細菌を攻撃する白血球の一種であるリンパ球が減少し、肝機能障害を示すALT(GPT)の値が上昇しました。スクラロースも動物実験で、リンパ組織にダメージを与えることがわかっています。つまり、人工甘味料を日常的に摂取すると、免疫力が低下する可能性があるのです。人工甘味料は安定した物質で腐らない。メーカーとしては使いやすいのでしょう」

カロリーゼロにもかかわらず人工甘味料をとり続けているとかえって太るという指摘がある。アセスルファムKは砂糖の200倍、スクラロースは600倍の甘味がある。元ハーバード大学研究員で、米ボストン在住の大西睦子医師が語る。

「多くの疫学研究で、ゼロカロリーのダイエット飲料を飲んでいる人は肥満や糖尿病になりやすいことがわかっています。人工甘味料はコカイン以上の依存性があるともいわれ、甘味に鈍感になって他の食べ物もどんどん甘くしないと物足りなくなってしまうのです。米国では肥満体形の人がダイエットコーラを飲んでいる光景をよく目にします。腸内細菌に影響するとの研究もあるので、習慣的にとらないようにしてほしい」

人工甘味料は缶コーヒーや炭酸飲料、スポーツドリンク、缶チューハイなどの飲料ばかりでなく、菓子や梅干し、カレールー、ドレッシングなど多くの食品にも使われているので、きちんと表示をチェックしたい。

ハムやベーコン、ウィンナーソーセージなど加工肉は発色剤として亜硝酸Na(ナトリウム)が使われている。肉をきれいなピンク色に保ち、腐りにくくする効果がある。

「亜硝酸Naは毒性が強く、肉に含まれるアミンという物質と胃の中で結びついてニトロソアミン類という非常に強い発がん性物質に変化します。お弁当やサンドイッチでもハムやウィンナーが入っている商品は控えたほうがいい」(渡辺氏)

2015年10月にはWHO(世界保健機関)傘下のIARC(国際がん研究機関)が、約800本の研究論文から、加工肉の消費量と発がん性を総合的に評価している。その結果、加工肉を毎日50グラム食べると大腸がんになるリスクが18%高まると発表した。

 発色剤不使用の「無塩せき」のハムやウィンナーも売られている。一般的な商品より値段は高めだが、危険な添加物を避けることができる。

1970年代から「無塩せきハム」を販売している信州ハム(本社・長野県上田市)の担当者に話を聞いた。

「東京の消費者団体の要望で開発を始めたのがきっかけでした。当時は食の安全性について注目度は高くなく、色が悪くて高い商品は売れませんでした。それでも販売をやめずに続けてきたのは、先代社長の『いつか食の安全志向の時代が来る』という判断があったからです」(企画販促課)

 同社では食肉を加熱する際に、空気中にある微量の亜硝酸と結合させる技術を開発し、うっすらと発色できるようになった。ハムを結着させるのも合成添加物ではなく、卵などの天然由来の成分を使っているという。

亜硝酸Naは、たらこや明太子などの魚卵にもよく使われているので要注意だが、近年ではコンビニでも発色剤不使用のいくらや明太子を具材にしたおにぎり、スパゲティなどが売られるようになった。表示に注目すれば、安心・安全な商品を選ぶことができるのだ。

発がん性などの疑いがあるタール色素は、食品添加物として日本では12品目の使用が認められている。福神漬けやかまぼこ、赤ウィンナーなどの着色に使われる。大西医師がこう指摘する。

「日本で認可されている12品目のうち、米国では赤色の2号、102号、104号、105号、106号の5品目の使用が禁止されています。タール色素はすべて石油からつくられますが、特に子どもに悪影響があるとされ、ADHD(注意欠陥・多動性障害)などの行動障害に関係するとの報告もあります。本当に必要な添加物なのか見直さなければならないでしょう」

そのうえで、大西医師はこう警鐘を鳴らす。

「複数の添加物が体内で相互作用して、どんな化学反応を起こすのかはまったく検証できません。添加物のデメリットに、もっと目を向ける必要があります」

輸入オレンジやレモン、グレープフルーツは船で何週間もかけて日本に運ばれるため、腐ったりカビが生えたりするのを防ぐ目的でOPPやイマザリルなどの防カビ剤が使われている。このほか、新しく認可された防カビ剤に、アゾキシストロビン、ピリメタニル、フルジオキソニル、プロピコナゾールの4種類があるが、もともとすべて農薬。発がん性の疑いが指摘されているので、これらも避けたほうがよさそうだ。

食品表示法では添加物は物質名表示が原則だが、実際には抜け穴があり、「香料」や「酸味料」といった一括名表示が認められているものもある。

「一括名表示が認められている添加物は全般的に毒性の低いものが多いが、香料の中には毒性の強いものもあって、サリチル酸メチルという香料を2%含めた餌をラットに食べさせた実験では、49週ですべて死亡している。香料メーカーは秘密体質で、取引している大手食品メーカーでさえ、どんな品目が使われているのかわかっていないこともあるのです」(渡辺氏)

食品添加物の実態はまだまだブラックボックスだが、消費者の意識と行動で変えていくしかない。表示を見ることは、その第一歩になるはずだ。(本誌・亀井洋志)

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