[ カテゴリー:災害 ]

「Yahoo!防災速報より」による誤報

長岡市民放射線測定会より

本日、お昼前に「Yahoo!防災速報」より、新潟県長岡市宮内町の放射線測定機器より放射線上昇の通知のアラートが届きました。これを受けまして長か市民放射線測定会では、即時調査を開始しました。

■結論
関連地域に、放射線の急激な上昇傾向は見られず、Yahoo!防災速報の情報を下に放射線測定を続けておりました。

その後の「Yahoo!防災情報」からの発表で機器の故障による誤報ということが、判明しました。 下記記述は、「Yahoo!防災情報」に掲載されておりましたお詫びの文面です。

長岡市民放射線測定会 小川誠より

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ここよりYahoo 防災速報掲載のお詫びの文面。

【お知らせ】
平素は防災速報のご利用ありがとうございます。 11月1日10時35分ごろ、新潟県長岡市宮内町の放射線測定機器より放射線上昇の通知がありました。地球環境スキャンニングプロジェクトに確認しましたところ、放射線測定機器の故障が原因であることがわかりましたためお知らせいたします。また、山口県山口市中市町の放射線測定機器でも故障が確認されているため、現在、これらの測定機器による観測の一時停止、メンテナンスをする予定となっています。

お客様には、ご心配おかけしました事おわび申しあげます。

【お知らせの補足】
放射線測定機器の故障により通知された、新潟県長岡市宮内町の0.107μSv/時という値は、東京都などで日常的に観測されている値と同程度となっています。放射線の上昇の通知時には、通知されている放射線量の水準と周囲の観測点の状況などをあわせて冷静な判断をお願いいたします。

【今後の予定】
測定機器故障による誤報対策を行うため、放射線量の通知を本日(11月1日 木曜日)中に一時中止する予定です。

【防災速報からの通知で、誤報の連絡が遅くなった事へのおわび】
測定機器の故障による誤報があったことを、防災速報アプリ内と、パソコン版・モバイル版の防災速報ページに掲載しておりましたが、防災速報アプリ・メールからの通知ではご案内できておりませんでした。これは、フリーテキストでおわびなどの通知を送る仕組みを持っていなかったためです。防災速報アプリ・メールからのおわび通知を送れるよう対応し、今回おわびの通知をさせていただきました。 多くのお客様に十分な告知が遅れてしまい、混乱を招きましたこと、おわび申しあげます 今後とも改善に努めますので、なにとぞよろしくお願いいたします。

http://nagaoka-sokutei.blogspot.jp/2012/11/yahoo.html


原発防災、地域計画のマニュアル作成へ…規制委

原子力規制委員会が31日に決定した「原子力災害対策指針」について、田中俊一委員長は同日、自治体が地域防災計画を作成する際のひな型となるマニュアルを11月中に作ることを明らかにした。

重点区域が大幅に拡大し、計画作りは初めてだったり大幅に見直したりする自治体が多いためだ。規制委は自治体と直接連絡を取り合って有効な計画作りを支援する。

国の支援は多くの自治体が求めており、田中委員長は記者会見で「実効性のある地域防災計画にすることが大切で、市町村を支援していきたい」と述べた。マニュアルは、モデルとなる道府県と市町村を選び、規制委事務局の原子力規制庁と内閣府、総務省消防庁が自治体とともに実際の避難方法や一時避難所を決めるなどの作業を進める。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/education/20121031-567-OYT1T01281.html


日本海側中心に強風などに注意

急速に発達する低気圧の影響で、1日は北陸や東北の日本海側を中心に非常に強い風が吹き、大気の状態が不安定になる見込みで、気象庁は、暴風や高波に警戒を呼びかけるとともに、落雷や竜巻などに十分注意するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、日本海にある低気圧が北東へ進み、上空に寒気が南下しているため、日本海側などでは雲が広がり、ところによって雨が降っています。
これから2日にかけて低気圧は急速に発達しながら北日本に近づき、日本付近は次第に冬型の気圧配置となるため、1日は北陸と東北の日本海側を中心に風が強まる見込みです。
2日にかけての最大風速は、北陸地方で25メートル、東北の日本海側で23メートルに達し、最大瞬間風速はいずれも35メートルと予想されています。
北陸や東北の日本海沿岸は、波の高さが6メートルから7メートルと、大しけになる見込みです。
また、上空の寒気の影響で、北陸や東北を中心に大気の状態が不安定になり、局地的に雷や突風を伴って雨が強まるおそれがあります。
気象庁は、暴風や高波に警戒を呼びかけるとともに、竜巻などの突風、落雷などに十分注意するよう呼びかけています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121101/t10013163041000.html


原発事故予測訂正 規制委対応に不快感 新潟

■首長ら「何の説明もない」

東京電力柏崎刈羽原子力発電所の事故発生時の放射性物質拡散シミュレーションが訂正されたのを受け、新たに拡散範囲に入った見附市など関係自治体の首長は30日、相次いで記者会見し、「国からは何の説明もない」などと不信感をあらわにした。訂正発表直前の29日午後に原子力規制委員会を訪問していた泉田裕彦知事も30日の会見で、事務局である原子力規制庁の長官らとの会談時に今回のデータの誤りによる修正について一切言及がなかったことを指摘し、強い不快感を示した。

規制委の訂正で柏崎刈羽原発から30キロを超える地点に新たに加わった見附市の久住時男市長は会見し、「今回の件は残念。組織として整理し、私どものよりどころになる組織になってほしい」と注文をつけた。

拡散範囲のうち最も遠い地点が魚沼市から長岡市に変更され、範囲が拡大した長岡市の森民夫市長も会見した。森市長は「社会的影響や市民の不安に極めて鈍感。シミュレーションを出すなら対応策をセットで出すべきだ」と批判した。

県内市町村は11月2日に研究会を予定通り開き、原子力防災計画を策定する際の共通概念をまとめる方針だが、拡散シミュレーションをめぐる混乱により、各市町村が来年3月の計画策定を目指して独自に進める作業に影響が及びそうだ。

一方、泉田知事は会見で規制委について「信頼に足る組織かどうか疑問符が付きかねない事態だ」とこき下ろした。泉田知事は今月29日に上京し、規制庁の池田克彦長官と会談したほか、規制委の田中俊一委員長とも面会したが、両者から訂正についての報告はなかったという。

泉田知事は「報告を受けていながら言及しなかったとしたら、住民の安全に対する意識を欠いている」と怒りを爆発。長官らに報告が伝わった経緯などを確認した上で、規制委に改善を求める考えだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121031-00000073-san-l15


原子力規制委:放射性物質拡散予測、規制庁が修正 40.2キロ地点は長岡 30キロ超、新たに見附市も /新潟

原子力規制庁は29日夜、臨時記者会見し、同庁が事務局を務める原子力規制委員会が24日に発表した、原発事故の放射性物質拡散予測について、柏崎刈羽原発など全国6カ所で、予測結果で発表した方位などが誤っていたことを明らかにした。修正の結果、県内では見附市内の原発から31・6キロの地点などが「事故後1週間の被ばく量が100ミリシーベルトに達し得る」地点になった。

規制庁は当初の発表で、1週間の被ばく量が100ミリシーベルトに達し得、かつ原発から30キロ以上離れた場所として、▽長岡市内(31・6キロ、原発から東方向)▽魚沼市内(40・2キロ、東南東方向)▽魚沼市内(35キロ、南東方向)▽十日町市内(35・4キロ、南南東方向)の4地点を挙げていた。
しかし予測に使った風速などをコンピューターに入力する際、誤って全ての方位を時計周りに22・5度ずつずらして入力していたことが、北陸電力の指摘などで発覚した。
修正の結果、30キロを超える4地点は、▽見附市内(31・6キロ、東北東方向)▽長岡市内(40・2キロ、東方向)▽魚沼市内(35キロ、東南東方向)▽魚沼市内(35・4キロ、南東方向)となったという。
県原子力安全対策課は「国から誤りの連絡は入ったが詳しい説明がなく、コメントできない」と話している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121030-00000077-mailo-l15


母親の出番!「緊急バッグ」は家庭用品で

PRESIDENT 2011年4月18日号

飯田 守=文 市来朋久=撮影 Bloomberg/Getty Images=写真 セコム IS研究所=取材協力

いまだ予断を許さぬ状況下、緊急時の備えの再点検は必須の急務だ。しかし、防災専用アイテムやキットは売り切れ続出。そこで、身近な家庭用品を中心に、絶体絶命を乗り切る「命綱」をリストアップした。

「揺れと同時に、守ろうとしたのが大事にしていた切子グラス(笑)。とっさの判断っていいかげんですね。床には食器や買って間もない液晶テレビが破片となって散乱し滅茶苦茶でした」

仙台市郊外に住む50代の主婦から被災翌日に届いたメールである。文面から、いざというときの動転ぶりが伝わってくる。その3日後に、少し落ち着きを取り戻した「日常生活」が伝えられてきた。

「水がなく、手洗いやトイレの排水には大型のプラスチック製ゴミ箱に溜めた雨水を利用しています。思いのほか役立ったのがラップで、お皿に巻いて使い捨て。水洗いしなくていいので便利です。一人6リットル制限の給水を貰いにいくのに、空の2リットルペットボトルは役立ちましたね。生協さんの発泡スチロール箱は冷蔵庫代わりにし、あと、普段まったく使わないけど今回大活躍したのが箒と塵取りでした。それとあったらよかったなと思ったのが、取り外し可能なカーナビ。ニュースなど情報入手にかなり役立ったと思う」

突然襲う大災害から身を守るために、周到な用意が必要なのはいうまでもないが、現在、防災グッズは売り切れが続出、のきなみ入手困難だ。そこで身近な家庭用品を中心に、“命運”を分ける防災時の役立ちグッズをリストアップしてみた。

 

普段の通勤鞄には何を入れておくか

まず冒頭の主婦も重宝したラップは、寒さ対策としても利用できる。真冬に起こった阪神淡路大震災の体験者が語る。

「新聞紙を体に巻き付けてその上からラップを二重三重に巻くと、風の冷たさが軽減され体がぽかぽかしてきます」。

これに一工夫加えると保温効果はさらに高まる。解説するのは「セコム IS研究所」の研究員。

「空気層が保温効果を発揮するため、新聞紙は揉んでシワシワにしたほうがよりいいでしょう。また、ラップは怪我をした場合に絆創膏の代用品としても使え、かなり重宝します」

新聞紙も様々な場面で利用できる。マット代わりに床に敷く、メモ用紙、食器などの布巾や雑巾代わり、そして最後は暖を取るために燃やす。ゴミ袋も雨水溜めや水汲みなど様々な用途に使える。袋の底と両サイドに穴を開けると即席の合羽や防寒具となる。大人でも被れる45リットル用(横65センチ×縦80センチ)が使い勝手がいい。山歩きなどハイカーに好まれる手ぬぐいは、タオルよりも小さくたため乾きやすい。かさ張ってしまうトイレットペーパーは芯を抜いて押し潰して小さくし、ガムテープは電池に巻き付けてコンパクトにする。これなら非常持ち出し袋にも収まりやすい。

勤務先にも非常グッズは用意しておきたい。首都圏直下型地震の場合、650万人の帰宅難民が発生するといわれているが、革靴では疲労困憊。履きなれたスニーカーなどをオフィスに常備しておく。ほかに、前出の研究員なら、何を用意しているか。

「軽量化を考え、普段の通勤鞄には、手袋、自宅までの地図、小型懐中電灯、携帯ラジオ、非常時連絡先と手段を書いたメモを入れています」

埼玉県蕨市の、アウトドア用品を扱うスポーツ用品店では、「計画停電」が始まった翌日にランタン、小型ガスバーナーコンロ、クーラーボックス、そして保冷剤があっという間に完売したという。キャンプ用品は、そのまま避難生活に即応するグッズだ。いざというときのために、年に一度くらいは家族でキャンプ体験をすると、いい「訓練」になりそうだ。

災害時に役立つ身近なアイテム活用法

●情報収集
○ラジオ…被害状況や食料配布などの情報収集のために必ず用意する。
○携帯電話…懐中電灯やレスキュー用のアラーム音源にも。
○携帯電話用簡易充電器…使い切りではなく、電池交換ができるものを用意。
○電池…単3が入る単1、単2のスペーサーもあれば便利。

●照明器具
○懐中電灯…LEDライトだと電池が長持ちする。
○ライター…殺菌、点火。一時的な照明にも。

●護身装備
○靴…歩きやすさが最優先。普段履き慣れたものを。
○帽子…つば付きだと日差しを遮る。目を守る効果も高まる。
○マスク…家族の人数分×日数を考慮して用意する。
○軍手…できれば革手袋を。なければゴムの滑り止め付きのものがよい。
○台所用ゴム手袋…普通の軍手の上から重ねると尖ったものから手を守れる。

●防寒/雨具/応急手当/トイレ対策
○タオル…よって紐がわりに。マスク、包帯、汚れた水の濾過など用途多彩。
○新聞紙…防寒、トイレットペーパー代わりなど用途多彩。
○ラップ…防寒。食器に敷いて水の節約。止血にも有効。
○ゴミ袋…防寒、雨具、物入れ、給水袋、簡易トイレなど汎用性が高い。
○スーパーのレジ袋…腕の骨折時など、首から吊れば支えにもなる。
○レジャーシート…避難所でのスペース確保、防寒、雨よけなど。
○トイレットペーパー…芯を抜いて、ビニール袋などに入れるとコンパクトに。
○布製ガムテープ…荷物の整理、止血、ガラスの補強に活用。
○生理用ナプキン…けがの応急手当にも使える。
○消毒液/常備薬/処方箋のコピー…インスリン、コンタクトレンズなど。

●居場所を知らせる
○笛…生き埋めになった場合、居場所を知らせるのに有効。
○マジックペン…道ばたの切れ端、段ボールなどにも書ける太字が便利。

●水分/食料
○飴/チョコレート…糖分を補給できる、コンパクトで高カロリーのものを。
○水…健康な大人の場合、水分さえあれば72時間は生存可能。

●その他
○現金…公衆電話用に小銭も用意する。
○非常用連絡先/連絡手段…常に身に付けておくことが大切。
○身分証明書/預金通帳…コピーや番号の控えなど工夫も可。
○家族の写真…家族と連絡がとれない場合などの捜索時に。
○子供のぬいぐるみ…避難生活中の心のケアに。絵本などでも。

災害時に必要な高品質アイテムを厳選! 
「セコム・スーパー レスキュー スタンダード」1万8900円

●セット内容

オリジナル防災バッグ、手回し充電式ラジオライト(携帯充電可、LED付)、ヘルメット(ABS樹脂製)、通気弁付き防塵マスク、革手袋、防寒具(救急シート)、雨具(レインコート)、レスキューホイッスル、保存水(500ml×2本)、缶入りパン(1缶、100g)、氷砂糖(100g)、救急セット(減菌ガーゼ、清浄綿、伸縮包帯、ばんそうこう、人工呼吸用マスク、ハサミ、ピンセット、とげ抜き、応急処置説明書)、ポリタンク、防炎加工タオル、汚物処理グッズ、ウェットティッシュ、使い捨てカイロ(2袋)

※同商品は、今回の地震の影響で一部商品の品切れなどにより、現在、申し込みの受付を一時停止中。商品内容の詳しい説明、および今後の販売再開のお知らせ、注文は、http://www.secom.co.jp/personal/goods/rescue.html まで。

http://president.jp/articles/-/2665


イザというときのための防災グッズ「自前トイレ」

プレジデントFamily 2012年10月号 掲載

■長蛇の列、悪臭、不衛生……。自前トイレがあると安心

ウェブサイトで震災被災者の体験談を読んでいたら、こんなのがあった。

「地震後、一番困ったのがトイレ。どこに行っても便器は排せつ物がてんこ盛りで、しゃがんだらお尻につきそう。都会だと青空のもとでってわけにもいかない。都会の人間は、外では出るものも出ないんです」

現場にいた者にしかわからない生々しい話だ。

阪神大震災でも東日本大震災でも、被災地が抱えた深刻な問題の一つがトイレ。トイレを我慢するために飲食を控え、血栓症を引き起こしたり、栄養不良から抵抗力がなくなりインフルエンザにかかる事例があった。衛生面の悪化から感染症の流行を引き起こすこともあり、非常時のトイレ対策は、飲料水や食料の確保と同等に、いやそれ以上に重要な問題である。

水道や電気のライフラインが断たれたなかでの生活。まず水洗トイレは使えなくなる。排せつ物は水を使わずに処理しなければならない。また、避難生活をおくる際は、トイレをどうするかが問題になってくる。避難所や公園のトイレは汚物の山、悪臭、長蛇の列。仮設トイレが設置されるまでにはある程度の時間がかかる。できれば便器そのものも自前で用意しておきたい。

まず断水時の水洗トイレ対策である。ウェブで「簡易トイレ」を検索するとたくさんの商品がヒットする。調べてみると基本的な機能はほぼ共通。ポリ袋を便器にセットして用を足し、凝固剤をふりかけて水分をゼリー状に固め、袋の口を縛ってゴミとして処分する。

プレジデントFamily誌上ショールームでは、粘土にカレー粉を混ぜて臭いをつけたものと、水に絵の具と酢で色と臭いをつけたものを用意し、処分時の臭いや固まり具合を比較してみた。正直なところ各商品の違いはわずかだった。そのなかで筆者がコレと思ったのは「マイレット」(まいにち)。

まず凝固剤と便器にかぶせるポリ袋、持ち運び袋がセットになっているところがいい。ポリ袋は別途用意しておけばいいのかもしれないが、非常時であわてているときなら、あらかじめ必要な数だけセットになっているほうが助かりそうだ。また公的機関で凝固剤の抗菌性が試験されていて、その結果、大腸菌やアンモニア産生菌、黄色ブドウ状球菌等に対して初期抗菌効果(試験1時間後で生菌数はほぼゼロ)および抗菌性維持効果(試験24時間後でも生菌数はほぼゼロ)が証明されている点に信頼が持てる。しかも大人1回分が7グラム。100回分セットを買っても場所をとらずに備蓄できる点もいい。

避難時の自前トイレについては、ちゃんと腰かけて用が足せるもの、収納時はコンパクトでありながらイザというときに組み立てが簡単であること、座り心地がいいことなどを理由に「レスキュートイレ」(リブラン)をセレクトした。

開発者の川島英雄さんは「富士山がゴミ問題で世界遺産に登録できなかったことを受け、富士登山に持っていけるトイレとして開発した」と言う。

プラスチック段ボールを使った便器は重さ約800グラム。軽くてコンパクトなので、心もとない気がしたが、座ってみるとソフトで心地よく、なかなか落ち着く。上部静止耐圧が約300キログラム、座る程度の動耐圧は約150キログラム。吸水性ポリマー入りの汚物処理袋がセットになっているが、市販のポリ袋と凝固剤を使用してもよい。デザインもなんとなくキュートで、愛知県警や自衛隊でも採用されている。

簡易トイレを使用する場合、公共の場を個室化できるテントがあれば便利なのでご紹介する。「ベンリーテント」(ケンユー)は軽くて手軽に持ち運べ、ワンタッチで簡単に広げられる。内部がシルバーコーティングのため、透けて中が見えることがほとんどないのも安心できる。

食べることと排せつすることは生きていくうえでの根幹をなす行為。そして排せつの仕方は人間の尊厳に関わる問題だ。1日5、6回用を足すとして、家族全員の1週間分の処理ができるよう準備しておきたい。

■【断水中の自宅トイレを使う場合】汚物を素早く固める凝固剤

商品名:マイレット(まいにち)
価格:10回分/1890円(100回分セットもある)
商品内容(10回分):抗菌性凝固剤(1回分7g)・排便袋(黒)・持ち運び袋(白)各10袋ポケットティッシュ2個
保存期間:約10年間
特徴:汚物を固めて悪臭や感染症を防ぎ、可燃ごみに

■【避難生活で自前トイレを使う場合】どこでも使える組み立て便器

商品名:レスキュートイレ(リブラン)
価格:5500円
商品内容:簡易トイレ本体、外袋10枚、汚物処理袋(吸水性ポリマー入り)10枚
サイズ:組み立て時:上部便座/縦320×横360、穴/縦260×横140、高さ320(mm)
特徴:軽くて丈夫、組み立て簡単。便座がソフト

 

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土井ゆう子
プレジデントFamily誌上ショールーム新米店長
1957年、兵庫県生まれ。ライター。今回のテーマを調べるうちに被災地のトイレ問題の深刻さに仰天。首都直下地震がいつ起こるかわからない現状をふまえ、自宅のトイレ関連の備蓄を見直すことにした。

 

http://news.goo.ne.jp/article/president/life/medical/president_7524.html


防災情報、携帯に自動配信…確実な伝達図る

政府は、住民に防災情報を迅速、確実に伝達するため、自治体の避難指示や全国瞬時警報システム(Jアラート)の情報などを携帯電話やケーブルテレビなどに自動配信するシステムづくりを推進する方針を固めた。

2013年度から、実施主体となる都道府県や市町村に財政支援して体制整備を促す。13年度予算案に関連経費を盛り込む見通しだ。

現行のシステムでは、東日本大震災時などに情報伝達で不備が生じたことを踏まえ、多様な伝達手段を準備することで、防災情報がなるべく多くの住民に行き届くようにする狙いがある。

配信するのは、Jアラートの情報の他、自治体が出す避難指示・勧告、河川の氾濫情報、原子力発電所事故による放射線量の情報、道路交通情報などを想定している。大規模災害発生から一定時間が経過した後、避難所の情報などを配信することも検討する。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121027-00001195-yom-pol


<特集>ぼうさい甲子園 まだ伝えたいことある 受賞者、世界で活躍

9回目を迎えた防災教育のコンテスト「ぼうさい甲子園(1・17防災未来賞)」(毎日新聞社、兵庫県、ひょうご震災記念21世紀研究機構主催)は、阪神大震災から10年を機に始まり、先進的な取り組みや独創的な教育をしている全国の学校、大学を表彰してきた。受賞校の教員や生徒・学生の中には、経験を糧に今でも防災分野で活躍している人も多い。2人の女性を取材した。

◇子供の頑張り、地域に広がる モルディブ、タイで--近藤ひろ子さん(61)

名古屋大減災連携研究センター(名古屋市)で防災教育スーパーバイザーを務める近藤ひろ子さん(61)は、昨年3月まで愛知県の小学校教諭だった。美浜町立布土小で03年度から防災教育に取り組み、翌年度の「子どもぼうさい甲子園」で優秀賞を受賞。現在は国内の学校や地域に加え、国際協力機構(JICA)のプロジェクトで、タイやブラジル、モルディブなど世界各国にも防災教育の指導に回る。

布土小で、近藤さんらが作った地震防災ソング「お・は・し・もの歌」はタイや中国などでも翻訳された。「お・は・し・も」は同県で有名な防災標語「おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない」の頭文字だ。

同小では、総合学習のほか国語や音楽、道徳などあらゆる教科に防災を絡ませた。

1年生は校内の危険箇所を探して防災すごろくを作製。3年生が防災マップを作ると、1人が「危険な場所は皆が知るべきだ」と提案し、全児童で改めて地域を調査した。6年生は震災劇を作り、神戸で歌い継がれる震災をテーマにした歌「しあわせ運べるように」に手話を付けた。

05年1月のぼうさい甲子園の表彰式でそれらの活動を発表した後、JICAから要請があり、近藤さんは同年夏、第2次スマトラ沖地震の被災地モルディブでの支援活動に参加した。

小学校などで防災教育の重要性と実践方法を説いた。最終日の夜、児童の母親十数人が事務所を訪ねて来た。近藤さんが、子供らに伝えた命の尊さ、支え合うことの大切さを話すと、母親らは口々に「そういう子供を育て、地域を作るのも私たちの務めですね」などと答えた。「やってきたことは間違っていなかった」。近藤さんは確信した。

一昨年10月、同センター長の福和伸夫教授から誘われ、「まだ伝えることがある」と現在の職を引き受けた。

近藤さんはぼうさい甲子園の活動を振り返り、「他校の取り組みも参考になり、受賞は子供たちの張り合いになる」と評価。「子供たちの頑張りは家庭や地域に広がる。私たちから始めましょう」と後輩らにエールを送る。

◇生きることの大切さ学んだ 中米で東日本で--岸本くるみさん(25)

岸本くるみさん(25)は、東日本大震災の津波などで傷んだ写真をパソコンで修正するボランティア団体「あなたの思い出まもり隊」のスタッフだ。大学時に神戸学院大防災・社会貢献ユニット(神戸市)の活動で08年度ぼうさい甲子園のグランプリに輝き、昨年度は「まもり隊」で東日本大震災支援特別賞を受賞した。

岸本さんは小学2年で阪神大震災を経験し、兵庫県立舞子高校環境防災科に進んだ。大学では途上国の防災教育を支援するボランティア団体の一員としてネパールで活動。卒業後も青年海外協力隊員を務めるなど「防災」とともに歩んできた。

ぼうさい甲子園に応募した大学時代は、仲間と一緒に小学生用の防災教育キットを作った。岸本さんは地図の学習と合わせて避難方法を学べる教材を考え、子供たちが具体的に考えられるようにと、ドラえもんの町を地図に落とし込んだ。

園児向けには津波や地震のお化け、災害から身を守るすべを教えてくれる「防災マン」などキャラクター入りの紙芝居を作った。訪ねると、皆食い入るように話を聞いてくれた。「子供は私たちの思いを素直に受け止めてくれる」。岸本さんは防災教育の魅力を感じたという。

就職活動中、ある企業の最終面接で「(エントリーシートに)防災、防災ばかり。他に生かせるところがあるんじゃない」と言われた。

その後、電車広告で青年海外協力隊員募集の「防災」の2文字に目が留まり、すぐに応募した。09年6月には中米エルサルバドルの人口2万人ほどの町に派遣された。土砂崩れの被害が出た隣町に物資を届け、町の防災訓練では計画から実施まで現地の人と行動した。体調を崩して帰国したが、約1年間の経験はかけがえのない財産になった。

帰国後、東日本大震災が発生し、かつてのゼミの教官から「まもり隊」への誘いを受けた。岸本さんは「防災教育を通して、生きることや人と人のつながりの大切さを学んだ。私の経験を多くの人に伝えたい」と話している。

◇津波対策もテーマ

「ぼうさい甲子園」は05年1月で阪神大震災から10年を迎えるのを機に、子供たちの防災意識を高めようと、小中学生対象の「子どもぼうさい甲子園」として始まった。翌年度から高校生、大学生も対象に加えて名称も「ぼうさい甲子園」(1・17防災未来賞)と改め、現在に至る。昨年度までに延べ868校・グループが応募。今年も100校以上から応募があった。

毎年、秋ごろまで取り組みを募集し、人と防災未来センター長の河田恵昭・関西大学社会安全学部教授を委員長とする選考委員会が審査。1月に神戸市内で表彰式・発表会があり、受賞した学校・団体が取り組みを紹介する。小学生▽中学生▽高校生▽大学生――の4部門があり、各部門の最優秀賞に当たるのが「ぼうさい大賞」。その中で最も優れた取り組みが「グランプリ」に輝く。

東日本大震災(11年3月)後、最初の大会となった昨年度は、被災地の学校などの活動を対象にした「東日本大震災特別賞」と、被災地の支援活動を表彰する「東日本大震災支援特別賞」を設けた。今年度は津波対策の取り組みと、教科教育の中での防災教育の取り組みで優れた学校・団体を表彰するテーマ賞も予定している。

http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/education/20121027ddm010040027000c.html


遠隔操作で倒れた人を救助 災害対応ロボット実演

原発事故など災害時に人命救助やがれき撤去に当たる「災害対応ロボット」の実演会が26日、福島県南相馬市で開かれ、企業や大学が開発したロボットを披露した。

人が立ち入れない危険な現場に入り、遠隔操作で救助するロボットは、床に倒れた人をベルトコンベヤーで引き上げて収容し、安全な場所に運ぶ仕組み。

重い物や人を持ち上げられる補助ウエアを着た人は、一つ10キロの重りを軽々と抱えた。

南相馬市は、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故からの復興に向け、災害対応ロボットの開発・研究の拠点づくりを目指している。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/121026/scn12102618360002-n1.htm


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