およそ1500人が亡くなった「長岡空襲」を語り継ごうと地元の小学生が8日夜、空襲を題材にした演劇を披露しました。
太平洋戦争末期の昭和20年8月1日、長岡市はアメリカ軍の空襲を受けて、市の中心部が焼け野原となりおよそ1500人が亡くなりました。
8日夜は長岡市で地元の希望が丘小学校の6年生76人が戦争の悲劇を語り継ごうと長岡空襲を題材にした演劇を披露しました。
子どもたちは空襲を経験した人から話を聞くなどして準備を進めてきたということで、演劇は、現代の小学6年生の主人公が空襲直前の長岡市にタイムスリップするという想定です。
劇の中で子どもたちは家族と引き離され、父親が戦地に赴く姿や突然、空襲を受けて命を落としていく住民の様子を表現し、最後に、現代に戻った主人公が「戦争の悲劇や教訓を学び平和な未来を作っていかなければなりません」と訴えました。
主人公を演じた山岸あやめさんは「不安でいっぱいでしたが、役になりきって演じました。空襲によって多くの人の命が失われた悲劇を知ってもらいたいです」と話していました。
また、会場を訪れた42歳の女性は「子どもたちが戦争や命について真剣に考えていることが伝わり感動しました」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035117351.html