正月を間近に控え、原発事故の影響で福島県から新潟県内に避難している人たちに餅つきで交流を深めてもらおうという催しが29日新潟市で行われました。
この催しは、東日本大震災が起きた際に福島県南相馬市でボランティア活動をした新潟市西蒲区の人たちの呼びかけで行われ、福島県から避難している家族などおよそ40人が参加しました。
参加した人たちは、用意されたきねとうすを使って餅つきを体験し、子どもがきねを持つのを親が手伝ったり、「よいしょ、よいしょ」とかけ声をかけたりしながら楽しんでいました。つきたての餅は、さっそく雑煮やおしるこにして振る舞われ、参加した人たちは自分たちでついた餅をおいしそうにほおばっていました。
新潟県によりますと、県内では、原発事故の影響でおよそ6000人がいまも避難生活を続けていて、ふるさとを離れ2度目の正月を新潟で迎える人も少なくありません。福島県郡山市から新潟市内に家族5人で避難している43歳の女性は「避難している福島の人たちと久しぶりに会えて本当にいい1日になりました。ことしは震災直後に比べて少し落ち着いてきたので、来年は子どもたちの笑顔があふれる年にしたいです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034506391.html