燕市はラジオを市民の希望者に1台500円で有料配布すると発表した。同市は地震や洪水などの災害時、地元ラジオ局の燕三条FM(三条市)の電波を使い、防災情報を優先的に放送する提携をしている。安価にラジオを提供することで、災害時のラジオ利用率の向上を図る。
同市は緊急時、防災無線を利用して市民に防災情報を伝えている。だが、無線で呼びかけても、大雨や強風などで窓を閉め切っている民家には声が届かない場合があるという。ラジオがあれば、防災情報を聞くことができる。
同市は07年から、電源を切っていても防災情報があれば自動的にスイッチが入る緊急告知ラジオを、一部の高齢者世帯などに貸与しているが、1台あたり約1万円と高価で普及の足かせとなっていた。そのため今回、市は安価で多くの台数を確保できる通常のラジオでの有料配布を決めた。
今年度は来年1月から配布予定で、2000台を準備している。来年度以降もラジオの配布を行う計画。問い合わせは同市防災課(0256・92・2111)
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