ある小学校では、児童総数が約90名のところ、50名以上もの地域の方(ほとんどお年寄り)が安全ボランティアとして協力してくれているのだそうです。
たとえば、下校時には、
下校班の児童達に混じってお年寄りが必ずお一人、児童と一緒になって歩いている。
児童と一緒のスピードで歩くのは、お年寄りにとっては大変なこと。
短い距離ならともかく、学区の遠くほうの児童に同行するのは、距離が長いので大変。
一人では負担が大きすぎるので、途中でバトンタッチ、中にはお年寄り数名の連携で成り立っているコースもあるらしいです。
お年寄り同士が連絡を取り合い打ち合わせしながら、猛暑の日も、吹雪の日も、毎日毎日。
頭が下がります。
そんな様子を見聞きするたびに、一ヶ月前に投稿した記事のこと(誰のためのパトロール?)を思い出し、
「何とかしてなくてはならないなー」「私たちに何かできることはないだろうか!?」
と、いろいろ考えておりました。
まずは、お年寄りたちが頑張っていただいている様子を、保護者たちがもっと知る。
そこが出発点。
お年寄りたちも、自分たちの活動が紹介されている、知ってもらえていると分かれば、今よりやり甲斐を感じてくれるのでは!?
そんなふうに考えた私たちは、
各地域で子どもの安全に取り組んでいる人や団体を取材し、それをインターネットを使って紹介する企画を立てました。
従来のような、PCやケータイからインターネットにアクセスするという方法では、保護者たちから見てもらうという点では良いかもしれませんが、おそらくお年寄り達はアクセスしてくれないでしょう。
お年寄り達から「やる気」を出してもらう意味においても、保護者ばかりでなく、お年寄りが積極的に見に来てくれる媒体を使う必要がある。
…ってな具合に、考えに考えて、結果、「インターネットラジオはどうか!?」ということになりました。
「文字を追ってページからページへ」は苦手なお年寄りでも、「画面上のボタンを押すだけ、あとは音声で」というものなら、面倒くさがらずにアクセスしてもらえるのでは!?と思ったのです。
さあ、やりたいことが決まったら、あとは資金をどうやって調達してくるかが問題。
折良く、長岡市の市民活動助成金の募集があったので、そこに申請を出したら、何とか一次審査をクリアし、先般、二次審査に臨んで参りました。
下の写真はその時の模様。
プレゼンしている二人(スタッフの片山と田中の二名)。
結果は、企画の内容が十分に理解してもらえず、必要経費の半分しか認められませんでした。
残りの半分を何とかできるアテもないし、自腹切ってももう何も出ないし、止む無く申請を取り下げ、辞退することと相成りました。
あー残念!!
コメント (1)
せっかくの企画が認められず、残念でしたね。
ある地域では、「何か事故があっても責任を持てないから…」と、高齢者の方たちが子供たちを見守る安全パトロールを辞退されている地域もあると聞きます。
今回のような事例は本当に素晴らしいですよね。
…ただ、実際に高齢者の方がどれだけインターネットラジオをお使いになるでしょうか?
せっかくの素晴らしい事例なのですから、このまま没にせず紙などの他の媒体を検討されてみてはいかがでしょうか?
…助成金のしくみも知らない私が偉そうなことを言って申し訳ありませんが…。
投稿者: ムササビ | 2008年05月27日 08:54
日時: 2008年05月27日 08:54