CPUとは「中央演算処理装置」といい、パソコンの性能にもっとも影響を与えるもので、 パソコンの中で、データの計算処理や各装置の制御を行っています。
メモリからデータを読み込んで、ユーザーがアプリケーションソフトなどを通じて出した命令を 解釈して、演算を実行します。
このようにCPUはパソコン内のほぼすべてのデータ処理を行っており、CPUの性能がパソコンの 速さに大きく影響します。
しかしユーザーが実際に体感する速ささは、メモリと各装置とのデータ転送速度や、画面描画の 速度なども関係するので、「CPUの速さ=パソコンの速さ」というわけではありません。
メール書いて送受信したり、「マイコンピュータ」などをクリックする操作で、さまざまな命令が CPUに送られ、CPUが与えられた命令に答えることで、コンピュータはさまざまな機能を実現するのです。 パソコンの機能のほどんどがCPUによって実現されているため、CPUは「パソコンの心臓」とも言われています。
例えば家電量販店などで、パソコンを買おうとしたり、パソコンのカタログを見てみると、 「Pentium4 3.0GHz搭載」などCPUの性能を示すことが書かれています。この数字によりCPUがどのくらい 賢いかがわかります。
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次に、CPUの処理速度についてです。
CPUには『コア』と呼ばれる核になる部分があります。
このコアの数が多ければ多いほど優秀と言えます。
コアの数 | 呼び方 |
1 | シングルコア |
2 | デュアルコア |
4 | クアッドコア |
複数 | マルチコア |
このコアを分かりやすく例えるなら、”脳の数”と考えると分かりやすいです。
シングルコアなら処理を行うときに1つの脳で処理を行います。
一方デュアルコアなら2つの脳で処理を行うので、同時に複数の仕事をこなすのに処理が早くなります。
クアッドならさらに…という感じです。
ただし、処理の速度は単純にデュアルならシングルの2倍か?というのは違います。
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CPUにはIntel製のものとAMD性のものがあります。
世界的なシェア数はIntelの方が多く、基本的にはIntel製CPUを覚えておけば困ることはないでしょう。
このページでは主にIntel製のCPUで説明させていただきます。
CPUの種類 | 説明 | コア数 |
Atom | 消費電力を抑えたCPU。現存では一番性能が低い。中古パソコンでようやく見かけるぐらい?スマートフォンの方が優秀なCPUの可能性がある。 | 1 |
Celeron | Atomよりは性能が上。しかし読み込み速度など決して速いとは言えない。文章入力など最低限の目的のパソコンでよければアリ。 | 1 |
Pentium | 昔は高級だったPentiumも今ではかなり下位。価格が安いのを重視するのであれば良いかもしれない。ちなみに管理人が生まれて初めて買ったパソコンはコレ。pentium100。当時最先端で20万もした。 | 1,2
|
Core 2 Duo | 十年ほど前の最高級品。それなりにビジネスパソコンとして使えるかもしれないが、動画編集などはかなり厳しい。 | 2 |
Core i3 | 現在の低価格ノートPCやデスクトップの主力CPU。word,excel等使えれば良いと言うのであれば特に問題なし。簡単なネットゲームもいできるかもしれない。 | 2 |
Core 2 Quad | Core i7の低位版CPU。低位と言っても十分速度は速い。 | 2 |
Core i5 | 動画やスカイプなどもサクサク読み込むことができる。動画、音響関係の仕事も可能になる速度。ただ、第一世代だともうすぐ厳しくなる時期なので、せめて第3世代以降を買いたい | 2 |
Core i7 | 現在の高速CPUの代名詞。全く問題ない速度で仕事ができる。第一世代とi5の後期は同じ速度位になる | 2,4 |
Xeon | 現存する最高速ランクCPU。基本的には企業向けのパソコンに使われることが多く、家庭用としては勿体ないぐらい。一般向けにはここまで必要ない。 | 4,8~ |
同じCPUでも世代が後になると性能が良くなります。
判断の仕方は簡単。
CPUの後に書かれている数字を見ればいいのです。
例えば「Core i7-880」や「Core i5-4670K」などなどパソコンのスペック表をみるとCPUの種類の後に数字が書いてあるので、数字の種類で世代を確認することができます。
数字が3ケタ | 第1世代 |
2000番台 | 第2世代 |
3000番台 | 第3世代 |
4000番台 | 第4世代 |
5000番台 | 第5世代 |
6000番台 | 第6世代 |
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周波数で速さを調べる。
パソコンのCPUを確認したいのに、中には世代が書いてないなど説明が中途半端な紹介文もあります。
そんなときに便利なのがCPUの周波数。
CPUの種類と一緒に『GHz(ギガヘルツ)』と書かれていればそれが周波数です。
難しいことはありません。GHzの前の数字が多ければ多いほどCPUの処理速度が速くなります。
例えば「2GHz」と「3GHz」なら3GHzの方が早いです。
小数点で書かれているものがほとんどなので、「3.46GHz」と「3.6GHz」なら3.6GHzの方が処理の早いCPUになるのです。