伊豆大島の土石流災害で、東京都は、発生したがれきや土砂の量が計約11万トンに上り、一部を島外処理する方針を示した。木材などは島外の都内へ運んで処理。都は「あらゆる形で支援を続けていく」としている。一方、伊豆大島では新たに1人の遺体が発見され、4日時点の死者数は35人となった。警視庁が身元確認を進めている。これまでに死者35人のうち33人の身元が判明、6人が行方不明となっている。
都によると、がれきや土砂の量は町が推計した速報値。11万トンのうち約8万トンが土砂や堆積物で、流木などが約2万4千トン、家屋の壊れたものや家具が約6千トンとしている。島内の仮集積場5カ所のうち、すでに1カ所は飽和状態といい、全てを島内で処理するのは困難な状況という。都と町は島外処理について協議を進め、5日にも詳細な方針を決める。
土砂は島内の砂利採掘場に順次運び込んでおり、町は「採掘場所に土砂を埋め込むことで、自然の状態に戻したい」と話している。
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