7月末に消費者庁から「バーベキューにおける食中毒・火傷に注意!」との呼びかけと関係資料の公表がありました。公表された資料は、全国2,000人の消費者を対象に行ったアンケートをまとめたもので、バーベキューをしたことがある方で、『自分や家族、参加者を食中毒にしてしまうかもしれないと思ったことがある方』が17.3%、『過去にバーベキューで食べたものが原因で体調を悪くしたことがあると思う方』が6.6%いるとのことです。
平成24~26年の3年間のうち、7~9月は10~12月に比べて細菌性の食中毒が約2倍発生しており、新潟県内でも夏場に増加する傾向があります。
資料には、バーベキューに対する意識調査の結果から、以下のとおり注意が
ありました。
(1) 調理の直前まで食材は冷やして保管しましょう。
調理の直前まで食材の冷蔵に気を付けている方は約5割に留まっているとのことです。食材の温度が上がると細菌が増殖しやすくなるため、クーラーボックスなどを活用して低温管理に努めましょう。
(2) トング、箸は用途によって使い分けましょう。
調査では約4割の方が調理器具の使い分けに注意していないとのことです。生肉には食中毒菌が付いていることがあるため、生肉をつかむトングと食べる箸を使い分けましょう。
(3) お肉は中心部までよく焼きましょう。
お肉の中心まで焼けているか確認している方は約4割とのことです。お肉をよく焼くことで食中毒菌を殺菌することができます。また肉や脂をつなぎ合わせて形状を整えた成型肉やハンバーグ、タレに漬けた肉は細菌が中心まで入り込んでいる可能性があるので、このような肉は特に中心部まで良く焼けていることを確認してください。
資料は、このこと以外にも着火剤やガスコンロ使用時の注意点、おにぎりを作るときの注意点をまとめています。バーベキューを行う予定がある方は、ぜひご覧ください。
消費者庁:バーベキューにおける食中毒・火傷に注意![PDF:811KB]
http://www.caa.go.jp/safety/pdf/150729kouhyou_1.pdf