髪の毛の悩みは、男性だけに限った話ではありません。女性に起きる薄毛の悩みが、最近増加傾向にあるそうです。女性の社会進出により、ストレスで女性ホルモンのバランスが崩れ、男性ホルモンが相対的に高くなって、薄毛になったり、び慢性脱毛が起きたり、さまざまな症状が起きています。女性の薄毛対策をヤナガワ クリニックの梁川厚子医師(皮膚科)に聞きました。
―じょじょに髪の数が減る理由は?
髪の毛も皮膚の一部であり、顔の皮膚の老化と同じく、頭皮も老化します。毛の本数が減っていくのではなく、頭皮の老化にともない、1本1本の毛が痩せていくという認識のほうが正しいです。
頭皮のトラブルを放置してさらに頭皮が老化すると、皮膚が固くなり、血流も悪くなります。そうなると毛根の数が減少し、さらに薄毛になる傾向にあります。
―毛根を強くすることは可能?
毛根を強くさせるには、医療では女性の場合、ミノキシジルの育毛剤を使用する、成長因子の注入する、LEDライトを照射するなど、いろいろな治療法があります。これらは、頭皮の血流をよくして皮膚の代謝を上げ、皮膚の柔軟性を取り戻して育毛環境を整えていく治療です。
―自分でできる対処法は?
強すぎない適度な力で「ブラッシング」をすることを日課にしてみてください。また、自分の頭皮に合う育毛剤を選び、適度な「頭皮マッサージ」を行うのも効果があります。ただし、やりすぎると頭皮を痛めて炎症を引き起こし、抜け毛を起こす場合があります。また、最近は育毛剤が皮膚に合わずに、接触性皮膚炎を起こす方が多いです。頭皮の日焼けも要注意です。
また、「ヘッドスパやクリームバス」などを利用して頭皮環境をよくすることもオススメできます。皮膚の代謝をよくして、頭皮を柔らかくして、血流もよくし、正常な皮膚の状態に持っていくようにすると、頭皮だけでなく、顔のリフトアップにもつながります。
(聞き手:小池直穂)
マイナビウーマン
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