最近では、いざという時のために本業以外の仕事をする人も増えてきていますが、会社勤めをしながら副業をするのは並大抵なことではありません。退社後や休日だけ働けばよい副業ということになると、ネット系のビジネスが最適ということになるのですが、果たしてネット副業はどの程度儲かるのでしょうか?
ネットで手軽にできるビジネスということになると、物販やブログが考えられます。物販は分かりやすい形態ですが、基本的にリアルに店舗を持つことと何も変わりません。特別な商品を持っていない限りは、相応の準備やある程度の資金が必要となります。その点からするとブログの開設は、初期投資がほとんどかからず、誰でも手軽に始めることができるので、ネット副業の候補としてはなかなか魅力的に思えます。
基本的にブログは閲覧数(ページビュー:PV)が多ければ多いほど儲かります。どの程度のPVがあればいくら稼げるのかについては、情報が錯綜しており、基準がはっきりしていません。ブログの収益源のひとつにアフィリエイト(成果報酬型広告)というものがありますが、同じアフィリエイト収入といっても、大量のメールを無作為に送りつけるような強引な手法もあれば、サイトにアクセスした人からの自然な購入を待つという良心的な方法まで様々です。
ここではブログに貼り付けられている広告を読者が自然にクリックしたり、ブログからネット通販サイトに自然に誘導するという、紳士的なやり方を前提として考えてみましょう。
プロ・ブロガー(ブログで生計を立てている人)と呼ばれる人の中にはおおまかなPVと収入を公表している人もいるので、この情報は大いに参考にすることができます。プロ・ブロガーの一人であるイケダハヤト氏は、2013年には500万円近い売上げがあったと述べています。彼のブログの2013年の平均月間PVは約55万PVですから、その数字が本当だとすると、1PVあたりの売上げは約0.76円ということになります。
逆に考えれば、ブログで月収30万円を達成しようと思った場合には、40万PVのブログを書く必要があるということになります。しかしPVあたり0.76円というこの数字は常に一定ではありません。一般にPVがあまり多くない状況では、PVあたりの売上げはさらに小さくなることが知られていますし、広告の種類によっても売上げは大きく変わります。
ちなみに月間PVが数千万から数億という、企業が運営するような巨大サイトでも、PVあたりの売上げにはかなりのバラツキがあります。低いところでは0.5円程度、高いところでは2円程度にもなります。
何より最大の問題は、それなりの金額を稼げるようなブログは全体のごくわずかしか存在しないという厳しい現実でしょう。日本は世界でもっともブログの数が多い国といわれていますが、このことはライバルもたくさん存在するということを意味しています。世の中に存在しているブログの80%以上が月間5000PVを超えられず、イケダハヤト氏のように月間数十万PVをたたき出すブログは全体の0.1%以下ともいわれています。要するにトップ0.1%に入らないと、まともな金額は稼げないわけです。
この話を聞いて少々ガッカリした人も多いかもしれませんが、初期投資がほとんどゼロで始められるという点は何よりも魅力的です。文章を書くことが好きであれば、チャレンジしてみる価値はあるかもしれません。
(The Capital Tribune Japan)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131229-00000001-wordleaf-sci
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