ヒールのある靴はすぐに疲れる。脚がむくむ。外反母趾が悩み。
そんな人には「足のゆがみ」がありそうです。解決する方法は、足指を使えるようになること。
毎晩10分、習慣にすると確実に足が変わります。
痛い「外反母趾」や疲れやすい「扁平足」のほか、足のアーチが高くなりすぎる「ハイアーチ」。こうした「ゆがみのある足」のトラブルの原因の一つは「足が動いていないこと、特に足指が全く使えていないことにある」とピラティストレーナーの石川沙樹さんは言う。
「足首から下の部分には、片足だけで26個もの骨があり、地面の凹凸に対応して細かく繊細な動きができる構造になっている。しかし、現代人は裸足になることが少なく、靴に閉じ込められた足は動かされずに凝っている」と石川さんは言う。
靴を履いて生活していれば、足の指に力を入れなくても歩けるし、立てる。それを続けていると足の筋肉が衰え、正しいアーチ(下図参照)を保てなくなる。結果、痛みやタコ、がさつきといったトラブルが出る。
そこで、足指が使えるようになるトレーニングを行おう。次ページで紹介するのが良く知られている「タオルつかみ」。しかし、この方法も「足が凝り固まった状態でやっても効果は小さい。まずはしっかりほぐすことが大切」と石川さん。その後でタオルつかみに挑戦して。
「足にトラブルを抱えている人が多い割には、足裏のゆがみに気づいている人は少ない。全身に影響を与えることもあるので、自分の足の状態を知ることが大切」と石川さん。まずは全身の土台、足から整えよう。
足の中では複数の骨が支え合い、「外側の縦」「内側の縦」「横」の3本のアーチ状の構造を作っている。
これらがクッションのように働いて、全身の体重を支える。
なぜ足がゆがむの?
靴の中で足を動かさない
長時間、靴を履きっぱなしでいると、足の指を含めて足全体をほとんど動かすことがない。特にハイヒールでは、つま先立ちの形のまま足全体、特に甲側が凝ってしまう。
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足指が使われず浮いてしまう
つま先立ちの形で足が凝ってしまうと、靴を脱いだときに、指が浮いた状態になる(写真)。
本来は足指も使って体重を支えるのだが、足指以外の部分に過剰な負担となる。
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靴を履いた形で固まっている
足の甲と指をほぐす
まずは、一日中、靴の中で同じ姿勢で固まっていた足の指と甲をほぐして、凝りを取る。本来動くべき筋肉や骨を動かしやすくすることで、その後のトレーニングの効果がアップ。
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足指を動かして足裏のアーチを取り戻す
足・脚の血行を改善
足指の周辺にある筋肉を使えるようになると、正しいアーチが形作られる。また、これらの筋肉は脚にもつながっているので、足指を動かすと脚の筋肉も使うことになる。
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● 足裏はツルツルに
● 冷え・むくみ解消
● 足=土台がしっかりして全身のゆがみ解消にも
足や脚の血流が良くなると、足裏のガサガサが解消。脚の冷えやむくみも楽になる。また、立つときの土台となる足が安定することで、その上に乗る体のゆがみが改善につながることも。

ピラティスガーデン+銀座
ピラティストレーナー
米国へのダンス留学後、ピラティスを始め、脚の悩みを改善するフットピラティスのプログラムを医師と共同で開発。石川さんのレッスンはロートスマートキャンプで受講できる。
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20131107/166065/?P=1&ST=health










