■県警、チラシ配布し呼びかけ
平成21年、新潟市東区で起きたタクシー運転手強盗殺人事件は、1日で発生から丸4年を迎える。新潟東署捜査本部は、最後のタクシー客と思われる男性が事件の鍵を握っているとみて、写真や動画を公開。警察庁が指定する公的懸賞金(捜査特別報奨金、上限額300万円)の対象事件として情報を求めている。
事件は21年11月1日午後10時40分ごろ、タクシー運転手の阿部次男さん=当時(63)=がJR新潟駅南口で客を乗せた後、2日午前1時40分ごろ、東区空港西の路上で死亡しているのが発見され、売上金が奪われた。
県警は最後のタクシー客とみられる男性の単独強盗殺人事件とみて捜査を続けてきた。男性は21年当時、身長165センチ前後、やせ形で小顔だった。
捜査本部はこれまで延べ約5万5千人の捜査員を投入し、聞き込みなどで約3万人と接触したが、事件解決に向けて「進展はない」(県警幹部)という。
県警によると、23年7月29日、報奨金の対象になって以降、「似ている人を見かけた」「この人を知っている」などと195件の情報が寄せられた。うち25年7月に再指定されてからは21件(いずれも10月24日現在)。
情報を基に、捜査員が都内まで足を運んだケースもあったが、実を結んでいないという。チラシの背景色も、当初は黄、24年の再指定時は赤、今夏からは青と紫に変え、少しでも目立たせようと懸命だ。県警ホームページではチラシとともに、この男性が歩く姿の動画を見ることができる。24年からは、周囲の音声も流すようにした。
2日は警察官25人が、現場近くの駐車場など市内4カ所でチラシ約1千枚、ティッシュ約1千個を配り、情報提供を呼びかける。情報提供は新潟東署捜査本部フリーダイヤル0120・39・1105。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131101-00000028-san-l15