新潟県中越地震から間もなく9年となるのを前に、大きな被害を受けた長岡市の山古志地区で復興のシンボルとして親しまれている「希望の鐘」のメンテナンスが終わり、2か月ぶりに地区に設置されました。
長岡市の山古志地区は平成16年10月に起きた中越地震で一時、全ての住民が避難を強いられるなど大きな被害を受けました。地区には復興に役立ててほしいと茨城県の鋳造会社から高さ1メートル40センチ、重さ600キロの鐘が贈られ、住民から「希望の鐘」と呼ばれて親しまれていましたが、地震から間もなく9年となるのを前に会社がメンテナンスを行うため鐘を持ち帰っていました。
16日はメンテナンス作業が終了し新品同様の輝きを取り戻した鐘が2か月ぶりに地区に設置され、住民たちが勢いよく鐘を突き音色を響かせていました。59歳の住民の男性は、「支援をしてくれたすべての人に感謝の気持ちを込めて鐘を突きました。久しぶりに鐘の音が聞けてうれしいです」と話していました。中越地震から9年となる10月23日には山古志地区で追悼式が行われ、住民たちは復興への願いを込めて「希望の鐘」を鳴らすということです。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035184811.html?t=1381970316264