「少し動いただけで息が切れる」「呼吸が浅い」などの息苦しさを改善するための「呼吸筋ストレッチ」。たった10分ほどで行える、3つのストレッチを専門家が実演で紹介。
1.呼吸の仕組みと息苦しさ
呼吸は、肺自体が伸縮するのではなく、肺の周囲にある呼吸筋(横隔膜、腹直筋、外肋間筋、外腹斜筋、脊柱起立筋など)が伸縮することで行われます。加齢によって呼吸筋が衰えると、「少し動いただけで息切れする」「呼吸が浅い」などの息苦しさを感じるようになります。また、脳にある感情の中枢は呼吸筋を司る部位でもあるので、どちらかに変化があるともう一方にも影響が及びます。そのため、強いストレスがかかることも息苦しさにつながります。
息苦しさの改善法はさまざまありますが、特に勧められるのは呼吸筋ストレッチです。このストレッチを行うことで、呼吸を整えて息苦しさをやわらげるほか、リラックスしてストレスを軽減するなどの効果が得られます。
2.呼吸筋ストレッチをやってみよう!
注意!
・持病がある人は医師に相談する
【基本の姿勢と呼吸】
・背筋を伸ばし、足を肩幅に開いて、膝を軽く曲げる
・鼻からゆっくり吸い、口からゆっくり吐く
●呼吸の仕方を身につける肩のストレッチ
(1)基本の姿勢をとる。
(2)両肩を回すようなイメージで、息を吸いながらゆっくり肩を上げ、息を吐きながらゆっくり肩を後ろに回して下ろす
(3)3回繰り返す
●吸う筋肉をほぐす背中と胸のストレッチ
(1)基本の姿勢をとる
(2)両手を組んで手のひら側を胸に当て、ゆっくり息を吐く
(3)ゆっくり息を吸いながら、両腕を伸ばして背中を丸め、ゆっくり吐きながら元に戻す
(4)3回繰り返す
●吐く筋肉をほぐす下部胸壁(みぞおち辺り)のストレッチ
(1)基本の姿勢をとる
(2)背中の後ろで両手を組んで両ひじを曲げ、ゆっくり息を吸う
(3)ゆっくり息を吐きながら、両腕を後ろに伸ばし、ゆっくり吸いながら元に戻す
(4)3回繰り返す
※3回を1セットとして、1日3回行うのが基本。すぐに効果が現れるので、息苦しさを感じたときなどに行うとよい
http://news.goo.ne.jp/article/kenkotoday/life/medical/kenkotoday-20130822-h-001.html










