温かい料理は温かいまま食べるのが一番おいしいものです。しかし、最初のうちはアツアツだった料理も、食べている途中で冷めてきてしまい、初めのおいしさが失われてしまうんですよね…。初めから終わりまで、できるだけアツアツのままで料理を食べられないものでしょうか。
そんな願いを叶えてくれる食器が実在しました。『メタル丼』は、ステンレス製の二重構造になった食器。魔法瓶やサーモマグと同様の断熱構造によって、温かな料理が冷めにくく、逆に冷たい料理も温まりにくいというものです。特に威力を発揮するのがラーメンなどの汁物料理で、通常の陶器のどんぶりと比較して、およそ20%冷めにくいそうです。
メタル丼を販売するカンダは、金属加工業者が数多く集まることで知られる新潟県の燕三条の企業。もともとのアイデアも、ラーメン好きのカンダの社長による「地元名物の燕ラーメンを冷まさずにおいしく食べられるどんぶりを作りたい」という思いと、燕三条の金属加工技術が結びついたもの。
これまでは主に業務用として飲食店向けに販売していましたが、ラーメン好きの間で徐々にクチコミが広がり、最近では個人からの問い合わせが増えてきたとか。今ではラーメンどんぶりだけでなく形状の違うもの、サイズ違いなどいくつものバリエーションがあります。
カップやジョッキに比べるとサイズが大きいために製造が難しく、かつすべて職人の手作りによるため、ラーメンどんぶりで約5000円と高価なのがネックですが、料理好きな知人へ気の利いたプレゼントとしてちょうど良いかもしれませんね。
http://news.goo.ne.jp/article/r25/life/living/r25-20130522-00029896.html