災害が起きた時に、避難所などでも手軽にできる調理方法について学ぶ研修会が十日町市で開かれました。
この研修会は、災害が起きた時に調理器具などがそろわなくても、温かい食事のつくり方を知ってもらおうと、十日町市と津南町で活動するボランティアグループなどが企画したものです。会場の十日町市の複合施設には中越地震や長野県北部地震で被災した経験のある地元の主婦などおよそ90人が集まりました。
はじめに、保健所の職員が「災害時でも栄養が偏らないようおいしい食事の調理方法を学びましょう」と呼びかけました。このあと、調理実習が行われ、参加者たちはポリエチレンの袋を使ってホットケーキやサラダづくりに挑戦しました。このうち、ホットケーキは、フライパンがなくても粉と牛乳を袋に入れてまぜ、お湯の中で20分間加熱すると完成し、参加者たちは手順の簡単さやおいしさに驚いた様子でした。参加した70代の女性は「簡単にできるので、家に帰って実践しようと思います」と話していました。主催したグループの代表の大関和子さんは「災害で電気や水道が使えない状況でも自分の家にある食材を使って暖かい食事を作れないかと考えこの研修会を企画しました。いざという時に備えてこれからも研修会を続けたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035298061.html?t=1371505384157