ファーストフード店の過去14年間の栄養価の動きを調査したところ、各社の「健康をうたった」宣伝にも関わらず、ほとんど改善が見られていないことが分かった。
Robert Wood Johnson Foundation の主催により行われ、この度「American Journal of Preventive Medicine」に掲載された調査結果によると、ファーストフードの栄養価は1997年~98年と2009年~10年を比較すると、わずか3%しか改善されていないことが分かった。
この調査では、USDAのヘルシーフードインデックスが使われた。平均的なアメリカのダイエット食のインデックスは「55」であるが、ファーストフードは14年間で「45」から「48」へとわずかな前進が見られるのみだった。
調査では、マクドナルド、バーガキング、ウェンディーズ、タコ・ベル、ケンタッキーフライドチキン(KFC)、アービース、ジャック・インザ・ボックス、デイリー・クリーン、以上8つのファーストフードチェーン店を対象とした。
「アメリカ人の1/4以上が週2回、またはそれ以上ファーストフードを食べており」、「ファーストフードは、アメリカ人の1日のエネルギー摂取の15%を占めている」と報告されている。
ここで問題視されているのは、最近になって健康を示唆する用語がまん延していること。今回の調査では、2010年から2011年までに行われたマーケット調査の結果、「ヘルシー」という言葉の使用率が86%上昇し、「ローファット」も33%使用が増えている。
調査では、あるチェーン店ではポジティブな改善も見られているとも報告されている。例えば、マクドナルドでは子供用のハッピーミールのフライドポテトの量を減らし、リンゴのスライスを足しているなど。しかし、調査ではこれはまだ不十分であると結論付けている。
公共科学センター、栄養ポリシー課ダイレクターのマルゴ・ウータン氏は、このあまりの改善の乏しさに落胆している。「このわずかな改善には失望しています。
一方で、多くの企業でヘルシーメニューやら、ヘルシーな低オイルの調理法、減塩など、健康をアピールするプレスリリースや広告であふれていることにちょっと驚きを感じずにはいられません」。
※当記事は、ハイブリッド翻訳のワールドジャンパー(http://www.worldjumper.com)の協力により執筆されました。
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