ネット上で「ワンクリック詐欺」などの架空・高額請求が目立ち始めたのは04年頃。
アダルトサイトを開くだけで法外な料金を請求する画面が表示され、支払いを求められる仕組みだ。
12年になるとスマホでもワンクリック詐欺が登場。動画閲覧アプリにウイルスが組み込まれ、ダウンロードすると請求画面が消えなくなる上、個人情報まで抜き取られるタイプが多かった。だが同年6月にIT関連会社役員の男らが警視庁にウイルス供用容疑などで逮捕(有罪確定)されると、影を潜めていった。
ただ、今回はウイルスが確認されたケースはなく、動画も実際に提供されている。請求画面が出るまでに複数回の操作を求められ、「ワンクリック」を禁ずる特定商取引法のガイドラインにも違反しないことが多い。
IPAの加賀谷伸一郎調査役は「過去の摘発事例を“教訓”に、巧みに法の網をすり抜けようとしている。だが、払わなくても済むケースは多いので、不安な時は相談してほしい」と話している。
YOMIURI ONLINE
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