再来年の北陸新幹線の開業に伴い、JRから並行在来線の運営を引き継ぐ第3セクターの鉄道会社の経営計画の案がまとまり、会社は運賃を現在の1.3倍程度にすることで経営が成り立つとの見通しを示しました。
再来年の平成27年の春に、北陸新幹線の長野と金沢を結ぶ区間が開業するのに伴い、JR信越線と北陸線の一部の区間は、新潟県と沿線の自治体が設立した第3セクターの「えちごトキめき鉄道」に運営が引き継がれます。
在来線の運営で赤字が見込まれるため、会社は国から30年間で 740億円の支援を受けるほか、JRに社員の人件費の一部を負担してもらうなどの支援を受けることが先月までに決まりました。
これを受けて、鉄道会社は22日新潟市で開いた取締役会で経営基本計画の案を示しました。
このなかで、運賃の水準を現在の1点3倍程度に設定すれば開業から30年間の累計の赤字は6億円程度におさえられ、国などの支援で経営が成り立つとの見通しが示されました。
会社では、来月5日まで、経営計画の案をホームページなどで公表し並行在来線の利用者などから広く意見を募集した上で、具体的な運賃を検討していくことにしています。
えちごトキめき鉄道の嶋津忠裕社長は「市民の意見を反映させ、来月、経営基本計画を正式に決定したい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033362521.html?t=1363974653546