前回の記事では、アメリカの健康情報サイト『WebMD』から、子どもをダメにする親の習慣8つのうち、まずは4点をとりあげました。では、残り4つの習慣を見ていきましょう。
【後編】では、5:お酒やコーヒーなどの嗜好品でストレス発散する、6:勝ち負けにこだわる、7:夫婦喧嘩が絶えない、8:悪口やゴシップが大好き、の4点です。
■5:お酒やコーヒーなどの嗜好品でストレス発散する
仕事でイヤなことがあった日には、「これが飲まずにやってられるか!」とヤケ酒に走っていませんか? そういう親の姿を見ていると、子どもは「酒はストレス解消に最適なのだ」と学習してしまいます。
もちろん、お酒はストレス解消の一手段ではありますが、お酒に頼り過ぎるのは考えものです。運動したり、ヨガをしたり、趣味に没頭したりなど、ほかにストレス発散方法を見つけるべきでしょう。
また、お酒を飲まなくても、リラックスするためにコーヒーなどの嗜好品が欠かせないという人も要注意です。これも子どもにとって、あまり健全な習慣とはいえません。
■6:勝ち負けにこだわる
「お隣のお子さんは優秀なのに、それに引き換えあなたは……」というふうに、他の子と比較して子どもにダメ出しするのは、その子を発奮させるどころか腐らせるだけです。よその子だけでなく、兄弟姉妹でくらべるのも好ましくありません。
他人と比較するのではなく、子どもがどれくらい自分なりに頑張ったのかを評価してあげましょう。たとえば、昔は出来なかったけれど、今は出来るようになったことなど、子どもの成果を褒めてあげてください。
他人との勝負にこだわるのではなく、勉強であれスポーツであれ、子どもがその活動をいかに楽しいと感じて、夢中になれるかが大事です。そのためには、親は他人との勝ち負けに一喜一憂するのではなく、「あなたが●●できて嬉しい」と子どもの活動そのものを評価するようにしましょう。
■7:夫婦喧嘩が絶えない
いつも夫婦喧嘩が絶えないようだと、子どもは「人に対してああいう乱暴な態度をとってもいいんだ」と思い込むようになります。
もちろん、家族の問題について夫婦で本音を出し合った結果、言い争いになることもあるでしょう。ただし、夫婦喧嘩のなかには、単に自分のストレスを相手にぶつけるだけという全く建設的でない類のものも少なくありません。
つまり、自分のストレスをうまくコントロールすることによって、不毛な夫婦喧嘩は減らすことができるのです。
ストレスが原因の喧嘩は、自分の言いたいことを一方的に吐き出すことで、直後にはスッキリするものの、あとで強烈な自己嫌悪に陥ります。さらに、子どもの心身にも悪影響を与えかねません。
夫婦喧嘩が絶えないという人は、その原因が実は自分のストレスではないかどうか振り返ってみる必要があるでしょう。
■8:悪口やゴシップが大好き
「あの人って太っててみっともないよね」とか「隣のご主人、仕事がうまくいってないみたい……」など、人の見た目や言動について、あれこれ悪口を言うのは自尊心が低い証拠。親がゴシップ大好きだと、子どもも親と同様に自尊心が低く育ちます。
親の発言だけでなく、メディアにも要注意。テレビや週刊誌などでは、芸能人の悪口やゴシップがあふれています。そういう低俗な情報は、子どもに触れさせるべきではありません。
以上2回にわたって、子どもをダメにする親の習慣8つをお届けしましたがいかがでしたか? 「自分に当てはまる!」と気付いた人は、どうかこの機会にお子さんのためにぜひ悪い習慣を改めてくださいね。
http://wooris.jp/archives/4797