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全国高校駅伝:女子・新潟明訓、14分切って42位 男子・中越、3人20番台36位 /新潟

23日に京都市で開催された男子第63回、女子第24回全国高校駅伝競走大会(毎日新聞社、日本陸連、全国高体連など主催)で、県勢の選手たちは師走の都大路を全力で駆け抜けた。女子の新潟明訓(4年連続4回目)は1時間13分58秒の42位でフィニッシュ。男子の中越(2年連続10回目)は2時間10分53秒で36位だった。両チームとも目標にしていた最高順位の更新はならなかったが、1、2年生が健闘するなど来年につながる走りをみせた。

◇柴田選手、猛スパート タイム、県大会など上回る
けがをしている原沢萌加選手(2年)に代わり、1区(6キロ)は加藤智子選手(2年)が走った。予定の3区(3キロ)からの急な変更でコースの試走もしていなかったが、何とか自分のペースを維持して走った。中盤から徐々に先頭集団から離され、順位は40位。加藤選手は「全国で戦える選手になろうと練習してきたが、すごく悔しい」と振り返る。
だがチームは踏ん張りを見せた。3年連続で都大路に臨んだ2区の内山千夏主将(3年)はラスト300メートルで1人抜いて39位。「1人抜くことができ役割は果たせた」と内山主将。さらに3区の原沢萌加選手は右足首のけがを抱えながらも順位を36位に上げた。
4区の渡辺彩選手(2年)は後半の下り坂でペースを落とし、41位まで後退した。渡辺選手は「下り坂で次々と追い抜かされ、粘りきれなかった」と反省する。
アンカーの柴田加那子選手(2年)も1人に抜かれ、食らいついたが引き離された。順位は42位だったが、競技場の最終直線でスパートをかけて記録は1時間13分58秒。「電光掲示板でタイムが確認できたので、13分台でゴールしてやろうと思った」
昨年記録した明訓の最高順位31位を超えるという目標は達成できなかったが、今年の県大会と北信越大会で切れなかった1時間14分の壁は越えることができた。
◇けが乗り越え都大路 快走、順位三つ上げ--3区・原沢萌加選手(新潟明訓2年)
3区を走った原沢萌加選手(2年)が右足首に違和感を覚えたのは北信越大会後の今月初旬、練習で上り坂を走った翌朝だった。右足首が痛み、病院での診察結果は右アキレスけん炎症だった。しかし「全ては都大路のためにあった。どうしても走りたかった」と原沢選手は話す。
昨年の都大路では1年生ながらアンカーを務めた。「緊張したがすごく楽しくて、また走りたいと思った」。だが道のりは険しかった。今年1月、左ふくらはぎ部分の腓骨(ひこつ)を疲労骨折した。走りたい気持ちをぐっとこらえ4月まで治療に専念。過酷な合宿にも耐え、出場した県大会では1区を走り区間賞をとった。苦労してつかんだ都大路への切符。だがまたもけがをした。

大会までに完治するか分からない。それでもトレーナーに毎日マッサージしてもらうなどして痛みを和らげながら練習を続けた。その努力が実り、今月20日の校内選考会で3区走者に選ばれた。

当日は足の痛みもなく、三つ順位を上げたが、チームとしては満足いく結果ではなかった。「来年、都大路に帰ってきて今度こそ最高記録を更新したい」と思いを新たにしていた。

◇1年・関口選手、3人抜き 厳しい練習の成果発揮
「走る直前は自信を持って走れる状態だった」と1区の藤原章裕主将(3年)は振り返る。だが、5キロを過ぎたあたりで前の集団についていけなくなり結果は40位。「自分でも驚くくらい体が動かなくなった」と肩を落とす。
続く2区の黒崎駿太郎選手(2年)が順位を一つ上げ39位に。それでも「個人タイムは良くなく、自分でなくとも取れる順位だった」。3区の関口拓磨選手(1年)は「全力を出し切れたし楽しめた」との言葉通り、3人抜きを果たした。
36位でたすきを受けた4区の山岸広海選手(2年)は粘りきることができず37位に後退。5区の宮沢元選手(同)も順位を上げられず37位だった。
6区の小野田拓海選手(3年)は1人抜き返し、再び36位に。だが「昨年の都大路の経験を生かせず、上り坂で落ち着いて走れなかった」と悔しがる。
アンカーの近藤航選手(2年)は途中1人を抜いて競技場に戻ってきた。ぎりぎりまで桂(京都)の選手と壮絶なデッドヒートを繰り広げたが、競り負けて36位でフィニッシュ。「スピードが出ず、もっと早くから仕掛けるべきだった」と反省を口にした。
中越は昨年の順位と記録(34位、2時間10分35秒)を上回ることはできなかったが、区間記録で3人が20番台に入り、厳しい練習の成果を発揮した。
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◇女子
1区 加藤智子  21分12秒<40>(40)
2区 内山千夏  14分 8秒<34>(39)
3区 原沢萌加  10分21秒<28>(36)
4区 渡辺彩   10分44秒<45>(41)
5区 柴田加那子 17分33秒<40>(42)
◇男子
1区 藤原章裕  31分22秒<40>(40)
2区 黒崎駿太郎  8分44秒<22>(39)
3区 関口拓磨  25分27秒<35>(36)
4区 山岸広海  25分27秒<37>(37)

5区 宮沢元    9分16秒<40>(37)
6区 小野田拓海 15分25秒<25>(36)
7区 近藤航   15分12秒<22>(36)
※男女ともに<>数字は区間順位、カッコ内数字はチーム順位
12月24日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121224-00000032-mailo-l15&p=2

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