肉、チーズ…高カロリー食のイタリア人が長寿のワケ
オリーブ油には「オレイン酸」が、豊富に含まれており、このことが、ヘルシーと言われている理由です。「オレイン酸」には、血液中の悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や心臓病、高血圧の予防効果があります。カロリーの点では、他の植物油と同じです。
イタリア人の食生活が、肉、魚介類、チーズ、ナッツ類等をたっぷり使った、高カロリー食なのに、心臓病の発症率が低く、長寿なのは、料理にオリーブ油を使用しているためといわれています。
オリーブ油には、「オレイン酸」という不飽和脂肪酸が、70%~80%も含まれており、植物油の中では最も酸化されにくい油です。酸化とは、酸素と結びつくことで鉄が錆びてボロボロになるような現象です。
これと同じ様なことが人体でも起こっています。体が錆びるのは、呼吸によって吸った酸素の約2%が、体内で活性酸素に変化して、細胞を次から次へ酸化させ(錆びさせ)るからです。その結果、動脈硬化や心筋梗塞,脳卒中、さらにて発がんの引き金になります。この悪者である活性酸素とオレイン酸が結びついて、活性酸素を消してくれるのです。
このことによって、血液中の善玉コレステロールを減らすことなく、悪玉コレステロールを減らし、動脈硬化や高血圧、心臓病の予防効果があるとされています。
オリーブ油をお使いの方の中には、痩せることを期待している人もいるようですが、オリーブ油もほかの植物油と同じく、1g当たり9calありますので、摂りすぎには注意してください。
オリーブ油とは、新鮮なオリーブの実から絞った果汁を遠心分離器にかけて取り出した油です。これが「バージンオイル」で、中でも良好な香りで品質も優れているものが「エクストラバージン」といわれています。
最近は、エキストラバージンはサラダだけではなく、バターの代わりにトーストにぬるなどして利用している人もいるようです。しょう油との相性が良いので、おひたしに加えたり、刺身のしょうゆに加えると一味違った美味しさがあじわえます。また、魚や肉のグリル、スープなどに振りかけるなどいろいろな食べ方がありますが、フルーティナ香りを楽しむなら、料理に直接かけて生で食べるのがなによりです。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20121221581.html