患者の食物アレルギーの情報が伝えられたにもかかわらず、誤ってアレルギーのある食物を提供した事例が、2008年1月から今年6月末までの4年半で9件報告されていることが日本医療機能評価機構の「医療安全情報No.69」で明らかになった。
9件の内訳を見ると、配膳の際に誤ってアレルギーのある食物をトレイに載せた事例が5件あったほか、使用を禁止する食材についての医師の指示を見落としていた事例が2件報告され、調理時に誤ってアレルギーのある食材を使用してしまった事例も2件あった。
同機構によると、これらの事例が発生した医療機関では、医師からの食事指示を確認する際に、使用を禁止する食材についてのコメントの確認を徹底するとともに、食物アレルギーを持つ患者の食事を一般の食事と区別するため、▽色の付いた専用献立表を使用する▽一般の食事とは別に調理する▽専用の食器や色の違うトレイを使用する―といった防止策に取り組んでいる。
同機構では、食物アレルギーのある患者の食事について、原材料の把握を徹底するよう呼び掛けている。
http://news.goo.ne.jp/article/cabrain/life/medical/cabrain-37899.html










