岡山県内の小・中学、高校生の携帯電話の利用に関する実態調査結果が県教委から発表された。有害サイトへの接続を防ぐフィルタリングの設定率は、3年前の前回調査より上昇していることが分かった。しかし、学年が進むにつれて設定率は低下しており、県教委は「インターネットの危険性を考えると不十分な状況」としている。
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調査は無作為に抽出した小・中学、高校計150校で、各学年1学級の児童、生徒と保護者を対象に実施し、平成20年の調査結果と比較した。
それによると、携帯電話の所持率は、小学校12・2%、中学校38・4%、高校97・0%。フィルタリングの利用率は、小学校74・4(前回55・4)%、中学校68・7(同30・2)%、高校47・6(同15・9)%と、いずれも前回調査より高かった。
また、「有害サイトに繋がった」と回答した児童、生徒の割合をフィルタリング設定の有無で比べると、「設定なし」が17・4%だったのに対し、「設定有り」は8・6%と低く、一定の効果があることが明らかになった。
県教委は今後、児童生徒へのモラル教育を強化するとともに、保護者に対しては、フィルタリングを必ず設定し、利用目的・時間・場所など家庭での具体的なルール作りを進めるよう呼びかけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111231-00000039-san-l33