★[上から目線野郎]を撃退する処方箋
アマゾンレビューやツイッター、フェイスブックなど個人の発言の場が増えるにつれ、ネット上にはびこる上から目線な人たち。ウェブ編集者の中川淳一郎氏は、この状況をどう見ているのか。
「現実世界では上から目線が許されるのは、大学教授とか作家とかわかりやすい肩書を持った人たち。でも、ネットの場合、上から目線で語る資格のないような無能なヤツらでも上から目線になるからタチが悪いんですよ」
実際、中川氏自身、よく上から目線のネットユーザーからからまれることも多いのだとか。
「ネットで外敵から身を守るには、『相手がどんな人か』を見る必要があります。それは肩書だけでなく、『発言の内容のクオリティ』。
ただ、発言を見ていれば、そいつがバカか優秀かがすぐ見える。発言が優れた人であれば、その上から目線な意見は傾聴に値するかもしれません。でも、普段からバカな発言しかしないヤツは『うるせーよ、バカ』と一言言って、後は完全にスルー。ツイッターだったらブロックして終了。ブログなら、コメント欄は見ないで放置しておけばいいんです」
【日頃の発言が正しければ周囲が守ってくれるはず】
見たくないものは見ないでいいのがネットのよさ。それゆえ、ネットの発言にあまり振り回されるのはバカバカしいと中川氏は語る。
「一番重要なのは、普段から自分自身が、ネット上で真っ当で道徳的な発言をしているか否か。なんだかんだいってネットは『正義は勝つ場所』。上から目線で不当な圧迫をするヤツは誰かが叩いてくれるんですよ。普段から不義理をせず、なにかあったら助けてくれる『仲間』を持つのも大事です。これは、過去に何度も上から目線なヤツらに、炎上騒動や殺害・爆破予告までされたオレが言うんだから、間違いない!」
不当な発言には周囲からの制裁が。これは発言が可視化されるネットでこそのメリットだ。この長所を活かせるよう、日頃の発言には重々気をつけておきたいものだ。
■中川淳一郎氏 ネットニュース編集者。PRプランナー。『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社)などネット関連の著書を多数持つ
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120114-00000504-sspa-soci