東京電力福島第1原発事故による夏場の電力不足に備え、県産業支援機構は26日、前橋市内で中小企業を対象にした節電対策勉強会を開催した。44社が参加し、講師を務めた同機構の片亀光・総合相談窓口マネジャーは(1)屋根への遮熱塗料の塗布(2)スナゴケによる屋上緑化--などを提案。「ポイントを絞って効果的な節電をしてほしい」と呼びかけた。
片亀マネジャーによると、社内でまず、どのくらいの電力が使われているか把握する必要がある。無駄がないかを確認した上で、気軽にできる節電対策として▽室内をカーテンなどで仕切り空調エリアを限定する▽熱が入り込むのを防ぐため過剰な換気は避ける▽室内を青色などの「寒色系」の内装でまとめ体感温度を調節する--などを紹介した。
参加した県内の卸売会社の男性(37)は「夏を乗り切るためには、早めの準備が肝心だと思う。この機会に職場の環境問題対策を見直したい」と話していた。【角田直哉】
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