スポーツジム等の契約トラブルにあわないために-契約・解約時に確認したいポイント-
運動施設・指導等を提供するスポーツジムやフィットネスクラブ、パーソナルジム、ヨガ教室等(以下、「スポーツジム等」という。)に関するトラブルについて、全国の消費生活センター等に相談が寄せられています。
「割引や特典のつくキャンペーンを契約したが、解約を申し出ると違約金を請求された」「解約手続きをしたはずが、料金の引落としが続いていた」などの解約に関する相談や、「体験やお試しプラン終了後に通常プランに自動更新されていた」などの相談がみられます。
最近は、従来のスポーツジム等に関する相談に加え、店舗でスタッフやトレーナーと対面することのない無人のスポーツジムやオンラインレッスン等、新しいサービスに関する相談も寄せられています。このようなサービスはインターネットだけで手続きが完了し、比較的安価で気軽に利用することができますが、「サイト上での解約手続きがうまくできない」「問い合わせをしたいが事業者の電話が繋がらない」などのトラブルがみられます。
そこで、改めてスポーツジム等に関する相談事例やアドバイスを紹介し、トラブル防止のために注意を呼びかけます。
相談事例
ピラティスの1年間継続コースの契約をして、利用開始前に解約を申し出たが、違約金を請求された
友人とピラティスの無料体験に行った。体験後、2カ月間は無料でその後月額が1万円以上に上がる1年間継続の契約を勧められた。途中で解約する場合は違約金2万5,000円がかかるとの説明も受けた。契約を迷ったが、友人も入会したので契約した。コースは来月から始まる。帰宅後によく考えると月額1万円以上も支払えないと思った。店舗に解約を伝えると、「コース開始前でも2万5,000円の違約金を請求する」と言われた。違約金を支払わずに解約したい。
その他、以下のような相談も寄せられています
・1年半前にスポーツジムを解約したはずが、クレジットカードから料金の引落としが続いていた。
・オンラインヨガ教室の無料お試しキャンペーンに申し込んだら、通常プランに自動更新され、月会費が引き落とされていた。無料登録のみのつもりだったので、返金してほしい。
・スマートフォン上で手続きを行うスポーツジムの契約をしたが解約できない。事業者に電話しても繋がらず、店舗で聞くこともできないため困っている。
相談事例からみる特徴と問題点
・利用開始前など早期の申し出であれば無条件で解約できると思っている消費者が多い。
・消費者が解約の希望を伝えたものの、正式に解約できていないまま料金の引落としが続くケースがみられる。
・体験やお試しプランの終了後に契約が自動更新されることについて消費者が認識していないケースがみられる。
・無人のスポーツジムやオンラインレッスンについて解約等の手続きや問い合わせをしたくても連絡が取れない。
消費者へのアドバイス
・契約する前に以下の点に気を付けましょう。
※解約時(休会時・退会時)の連絡先や精算方法、プランの期間等について確認しましょう。
※体験やお試しプランの場合、自動更新の有無等について確認しましょう。
・解約するときは解約の手続き方法や申し出期間を十分に確認しましょう。
・事業者と連絡が取れない場合は複数の連絡手段で問い合わせましょう。
・不安に思った場合は早めに消費生活センター等に相談しましょう。
*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。
本件連絡先 相談情報部
ご相談は、お住まいの自治体の消費生活センター等にお問い合わせください。