多くの小中学校等では夏休みも終わり、給食も再開する時期です。給食で起こりやすい食中毒の原因菌の1つにウエルシュ菌があります。家庭内でも、
一度に大人数の料理を調理したり、料理を作り置きしたりする場合も注意が必要です。このウエルシュ菌による食中毒の特徴、症状、予防ポイントなど
について解説します。
◆特徴◆
・人や動物の腸の中、土壌、下水に広く生息していて、酸素がないところで増殖します。
・耐熱性(100℃で6時間加熱しても生存)の芽胞を形成します。
◆症状◆
・多くの場合、6~18時間(平均10時間)の潜伏時間の後、腹部の膨満、腹痛、下痢等を引き起こします。
◆原因となりやすい食品◆
・肉類、魚介類、野菜類及びこれらを使用した煮物(カレーやシチューなど)や大量調理食品が原因となりやすい。
◆予防のポイント
・調理後は速やかに食べましょう。(前日調理は避けましょう)
・煮物等を加熱調理後に冷却する場合は、小分けするなどして速やかに20℃以下に下げましょう。
・食品を保存する場合は、10℃以下又は65℃以上に保ちましょう。
・再加熱の際も中心部まで十分に加熱しましょう。
[情報元:新潟県福祉保健部生活衛生課]