目がかゆくなり、くしゃみや鼻水が止まらなくなる花粉症。今年もいやな季節がやってまいりました。さて、花粉症の原因である花粉ですが、日本各地どれくらい飛散するものなのか、あまり知らない人も多いでしょう。今回は、花粉の飛散予測はどうなっているのか、また花粉についての豆知識などをまとめてみました。
■飛散予測で一番多いのは群馬県の高崎市!
環境省の発表によると、今年の花粉の飛散量というのは昨年と比べると全国的に少ないそうです。ではその飛散量というのはどれくらいになりそうなのでしょうか。環境省が2月に発表した花粉飛散予測3報によると、日本各地の今年の花粉量の予測は以下のようになっています。
北海道・旭川市……80個
北海道・札幌市……30個
北海道・函館市……680個
青森県・弘前市……2,290個
岩手県・盛岡市……2,260個
秋田県・秋田市……2,100個
山形県・山形市……2,620個
宮城県・仙台市……2,610個
福島県・福島市……3,220個
茨城県・水戸市……4,770個
栃木県・宇都宮市……3,790個
群馬県・高崎市……5,110個
埼玉県・さいたま市……2,590個
千葉県・船橋市……3,490個
東京都・千代田区……3,150個
神奈川県・横浜市……2,840個
山梨県・甲府市……3,010個
長野県・松本市……1,220個
新潟県・新潟市……860個
富山県・富山市……850個
石川県・金沢市……1,120個
福井県・福井市……3,290個
静岡県・静岡市……3,020個
愛知県・名古屋市……1,660個
岐阜県・大垣市……2,530個
三重県・津市……3,950個
滋賀県・大津市……4,000個
京都府・京都市……4,110個
大阪府・東大阪市……1,810個
兵庫県・西宮市……2,520個
奈良県・奈良市……3,850個
和歌山県・和歌山市……680個
岡山県・岡山市……1,340個
広島県・広島市……1,080個
山口県・山口市……1,510個
島根県・松江市……1,920個
鳥取県・米子市……1,770個
香川県・高松市……1,840個
高知県・高知市……3,970個
愛媛県・今治市……4,520個
徳島県・阿南市……2,030個
福岡県・福岡市……3,730個
佐賀県・佐賀市……2,800個
長崎県・長崎市……2,930個
熊本県・熊本市……2,360個
大分県・由布市……5,060個
宮崎県・宮崎市……3,530個
鹿児島県・鹿児島市……1,770個
※市区町村名は観測点、個数は1平方センチメートル当たりの花粉量
各地方、飛散予測はこのようになっています。ちなみに、多い順にベスト5では、
1位 群馬県・高崎市……5,110個
2位 大分県・由布市……5,060個
3位 茨城県・水戸市……4,770個
4位 愛媛県・今治市……4,520個
5位 京都府・京都市……4,110個
最も多く飛散すると予測されているのが群馬県の高崎市。次に多いのは大分県の由布市、次いで茨城県の水戸市となっています。特に多いのがこの3地点ですが、それ以外でも3,000を超える飛散予測の地域が多数あります。花粉症に注意しなければならない花粉の数は花粉の累積が2,000以上といわれていますので、今年も全国的に気を付けないといけませんね。
■花粉の時期は綿の衣服を!
次は、花粉への対策、豆知識をまとめてみました。
●マスクに鼻枕やインナーマスクをすると除去率アップ!
マスクをすると花粉を防げることは皆さん知っていることですが、花粉症環境保険マニュアルによると、3分の1から6分の1ほどカットできるそうです。さらにガーゼの鼻枕をしたり、内側にガーゼを敷くインナーマスクをすると、除去率はさらに向上します。マスクをしてもイマイチ……という人は試してみてはどうでしょうか。
●毛織物よりも綿などの服を着る
ウールなどの毛織物には花粉が付着しやすいのだとか。そのため、部屋の中にも花粉を入れてしまうので、毛織物よりも綿やポリエステルなどを使った服を着た方がいいとのことです。また、顔や手など肌が露出している部分にも花粉はよく付着するので、部屋に入る前に洗ったり、帽子などをかぶって防ぐといいそうです。
●この時期の換気はカーテンを引いてする
この時期に部屋の換気をすると、当然ながら大量の花粉が室内に飛び込んできます。花粉症環境保険マニュアルによると、花粉のピーク時期に1時間の換気実験を行ったところ、1,000万個もの花粉が入ってきた結果があります。どうしても換気をしたい場合は、窓の開ける幅を小さくし、レース製のカーテンを引いておくことで花粉を大幅にカットできるそうです。
●バナナが花粉症に効く!
花粉症に効く食べ物としていろいろなものが挙げられていますが、筑波大学の研究グループの研究によると、バナナには抗酸化物質や、免疫反応を調整する効果のある香料が含まれており、その抗アレルギー効果で花粉症の症状が緩和する可能性があるそうです。
●沖縄や北海道には花粉症がない?
沖縄や沖縄には、花粉症の主な原因となるスギ科の木がほとんどないため、花粉症を発症する人がほとんどいません(北海道は一部地域でスギ花粉症あり)。ただ、北海道は白樺の木の花粉による花粉症が多いそうで、他にイネ花粉症などもあります。そう考えると、沖縄は花粉症の人にとっては天国……なのかも。
花粉飛散予測の多い地域に行く際は、マスクにインナーマスクをするなど、いつも以上に対策をした方が良さそうです。花粉はまさに今がピーク。「俺は花粉症じゃないから大丈夫!」という人も、念のためマスクなどをして備えた方がいいかもしれませんね。
※データ出典元
環境省平成26年春の花粉飛散予測(第3報)
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=17748
(貫井康徳@dcp)
http://news.goo.ne.jp/article/freshers/bizskills/healthcare/fresherscol201404post-899.html