大地震はいつ起こるかわかりません。みなさんはその時、“どう行動するか”考えていますか? 特に、自宅や職場以外の場所、慣れていない場所で地震に遭ったときに、適切な行動がとれるでしょうか。
外でも、建物の中でも、場所によって落下物や飛来物でけがをすることもありますし、エレベーターの中にいれば閉じ込められてしまうといった事態も考えられます。その時、適切な行動がとれないと、思わぬ危険にさらされる可能性が高いのです。
特に子連れで外出している場合、大変ですが、お母さんは子どもも守ってあげなければなりません。
だからこそ、外出時に大きな地震に遭ったらまずどうするか、ということは、ぜひ考えておきたいところ。そんな“外出時に地震に遭った時の注意点”について今回は、NPO法人ママプラグの書籍『被災ママ812人が作った 子連れ防災手帖』を参考にお伝えします。
■市街地やデパートなどにいた場合
まず、デパートなどの中にいたときですが、落ちてくるものから頭を守るために、頭を手荷物などで保護しながら、素早く商品棚、ショーウィンドウ、看板など、危険なところから離れましょう。その後、避難誘導指示に従って避難を。
地下街の場合には、火災の煙に注意が必要です。煙が蔓延していたら、姿勢を低くして、ハンカチなどで口をおおって避難しましょう。
建物の外、市街地などにいた場合は、看板などの落下物、ガラスの飛散の心配がない場所に移動しましょう。
どこにいても、子連れだと避難が大変だと思いますが、お子さんがケガをしないように気をつけてあげたいですね。
■電車・車などの乗り物では
電車の中にいて揺れを感じたら、急ブレーキに備えて、つり革や手すりにつかまりましょう。停車して揺れがおさまったら、乗務員の指示に従って避難を。
お子さんの場合、座っていればいいですが、立っていなければならない場合は、転倒しないように、しっかりつかまらせるなど、特に気をつけてあげたいですね。
車の運転中の場合は、ハザードランプを点滅させ、ゆっくりと路肩に寄せながら、減速させます。その後ラジオをつけ、情報収集をしましょう。
■エスカレーターやエレベーターでは
意外と危険なのがエスカレーターの上。大きな地震では、人が将棋倒しになってけがをすることも考えられます。揺れを感じたら、エスカレーターが緊急停止した時に備えて、ベルトにしっかりとつかまり、不測の事態に備えましょう。
もしエレベーターに乗っているときに地震が起きてしまったら、すぐに全階のボタンを押して、止まった階で降りて避難を。万一、中に閉じ込められてしまったら、非常ボタンを押したり、消防に連絡したりして、救助を待ちましょう。
また、地震のときにはエレベーターの使用は厳禁です。子連れで大変だとしても、エレベーターを使って避難しようとは考えないでくださいね。
いかがでしたか。災害時に自宅から遠く離れた外出先で、自分やお子さんがけがをしてしまったら本当に大変。地震はいつ起こるかわかりませんから、外出先での行動のしかたを、あらかじめ頭に入れておいてくださいね。
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