原発の安全管理を議論する県の技術委員会(座長・中島健京大原子炉実験所教授)は10日、東京電力福島第1原発事故をめぐる検証状況をまとめ、泉田裕彦知事に提出した。中島座長との面談後、泉田知事は今後も検証を継続し、原子力規制委員会の参加を求める方針を明らかにした。
中島座長は、東電の事故対応マネジメントや過酷事故防止など6つの観点で検証を進めたと報告。泉田知事は、過酷事故を想定して、放射性物質をこし取るフィルター付きベント(排気)設備の使用判断や、高線量下の作業の遠隔操作などにつながる検証も重点的に進めるよう求め、中島座長も同意した。また、原子力規制委の参加を求める点でも一致した。
面談後、泉田知事は「福島原発2号機のフィルター付きベント設備はなぜうまく働かなかったか、事故の教訓は新規制基準に反映されたのか、まだ判明していない」などと語り、結論の時期は未定であると強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140411-00000016-san-l15