花粉のシーズンに外出すると、目には見えない大量の花粉が衣服に付着します。1時間外を歩いただけで、その数は数万個にもなります。洗濯物にも花粉が付着するため、外干しでは花粉がなかなか取れなくなってしまいます。花粉のついた衣服を手で払っても、意外と花粉は残ってしまうのです。
室内には意外なほど多くの花粉が入り込みます。換気はもちろん、外出先からの人の出入りや、外に干した布団や洗濯物によって、花粉は室内に簡単に入ってくるのです。
避けられない外出と、花粉が付着してしまう衣服の対策はどうしたらいいのでしょうか?
■服につく花粉を減らす方法
□1. 表面がツルッとした素材の服を選ぶ
表面がツルッとした服は、花粉の付着自体を少なく抑えられます。ただし静電気が発生すると花粉が付着しやすくなるので、ツルッとした素材の中から静電気が発生しにくそうなものを選ぶとベストと言えます。ウールなどの毛の服は花粉症シーズンは避けた方がいいでしょう。
□2. 静電気防止スプレーを活用する
衣服の静電気を防ぐスプレーが、スギ花粉飛散のシーズンにも役立ちます。この時期は乾燥するので、より静電気も発生しやすいです。外出前に衣類にスプレーしておくのも効果が期待できそうです。
□3. 洗濯後の衣服を室内干しにする・洗剤と柔軟剤を選ぶ
室内に多くの花粉を持ち込んでしまう外干しした洗濯物。洗濯後の衣服に花粉が付着しないようにするために、この時期は部屋干しをするのがよいでしょう。部屋干しでは、衣服の生乾きによって、嫌なニオイが発生してしまうことがあります。そのニオイの原因の多くが、洗濯で落としきれない酸化した「汚れ」と湿度の高い中での「菌の増殖」です。それらを解消するために、洗浄力が強い洗剤や、良い香りのする洗剤や柔軟剤を使ってみるのもよいかもしれません。
柔軟剤は、部屋干し時の嫌な生乾きのニオイを抑えてくれます。さらに、静電気を抑えることで、花粉の付着が減ります。
■服についた花粉を落とす方法
□1. はたく
まずは、しっかりとはたくことが大切です。服によっては生地を傷めないように、遠心力を使ってパタパタはたくのも良いと思います。
□2. 粘着クリーナー
いわゆる「コロコロ」です。衣服についたホコリや花粉を粘着テープで取ってくれます。捨てる時に再飛散しないので、便利です。
□3. 掃除機
掃除機の吸い取るのもおすすめです。吸引力が強いと服まで吸いこんでしまいますので、布団用のノズルなどを使う方がいいかもしれません。できれば、掃除機の排気口が服に当たらないようにしましょう。扱いやすいハンディクリーナーが便利かもしれません。
■服についた花粉を飛散させない方法
服に付いた花粉の再飛散を抑える消臭剤というものもあります。服に花粉が残ってしまっても、室内で服から再飛散するのを防いでくれます。花粉ははたいても少し残ってしまうので、静電気のない綿のシャツを着ていても、どうしても花粉が室内に持ち込まれることになります。これだけでも花粉症の症状が出る可能性がありますから、花粉はできるだけ少なくしたいものです。
生活のちょっとしたことを工夫したり、いろいろな対策グッズを活用するなどして、自分に合った方法で花粉症対策を取り入れてみてはいかがでしょうか。
文・清益 功浩(All About 花粉症)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140202-00000003-nallabout-hlth