新潟県の柏崎刈羽原子力発電所について新潟県の市民グループが「原発の周辺には活断層がある」と主張して、運転再開の前提となる安全審査を行っている国の原子力規制委員会に対して詳しい調査を行うよう求めました。
柏崎刈羽原発について原子力規制委員会は、敷地内に活断層があるかを確認するため現地調査を行う方針です。
調査が始まるのを前に、地質学者などでつくる市民グループが新潟市で会見を開き、原子力規制委員会に対して原発の敷地内だけでなく広い範囲で活断層の調査を行うよう求める要請書を提出したことを明らかにしました。
この中では、市民グループが原発からおよそ600メートル離れた敷地の外を大規模に掘って地層を確認したところ、活断層の定義となっている12万から13万年前以降の、5万から6万年前に動いた痕跡が認められたとしています。そのうえで、原子力規制委員会に対して原発の敷地内にとどまらず周辺の断層についても詳しく調査するよう求めています。
市民グループの新潟大学の立石雅昭名誉教授は、「原発の安全性に関わる断層の問題については十分検証する必要がある。規制委員会は早急に詳しい調査を行うべきだ」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034533341.html?t=1390002110783