へぎそばの産地で知られる小千谷市のそば店「雪蔵の里」は、同市と協力し、低温熟成で香りを保ったそば粉を使った乾麺「雪蔵の里そば」を発売した。
つなぎに使う布海苔(ふのり)は青森産、小麦粉は北海道産と国産素材にこだわり、そば通に好評だ。
同店では、地元のNPO法人グリーンライフおぢや(米山厚代表)が高原の遊休地で栽培したソバを雪室貯蔵施設で玄ソバのまま保管。必要な量だけ製粉し、打ち立てのそばを提供している。低温で熟成することで収穫時の香りを保つことができ、そばファンから高い評価を得ている。
同市は、地域で生産された農産物の加工や商品開発を支援しており、同店の味を多くの人に自宅でも味わってもらおうと新商品の開発に乗り出した。
市内の加工業者に協力を依頼して商品化にこぎ着け、昨年末に発売した。同市農林課は「値段は高めだが、それに見合ったおいしさ。香り高い小千谷そばを多くの人に味わってもらいたい」と話している。
乾麺は200グラムで380円。問い合わせは同店(0258・81・7811)。