子どもが体調を崩した時の対応や身近な医療機関を知ってもらおうと、育児経験のある女性を中心につくる宮城県の「登米市の医療を考える会」が「登米市版 こどもの救急ガイドブック」を作った。1000部を市民らに無料で配布する予定。
発熱やせき、腹痛など子どもに多い代表的な九つの症状の対処法をまとめた。子どもの状態に応じた医療機関の早期受診の必要性や家庭での注意点、医師に伝えるべき事柄などを解説した。
「地域医療を守るため」としてかかりつけ医の受診を推奨し、市内で子どもが受診できる医療機関の住所や診療時間、接種できるワクチンなどを一覧にまとめた。
登米市では6年前から基幹病院の登米市民病院(258床)で小児急患の受け入れ休止が続く。考える会代表の須藤明美さん(52)は「親ができる範囲でやれることをやり、いざという時に慌てないよう活用してほしい。医療現場の負担軽減にもつながる」と話す。
県が過去に作成した類似のガイドブックを参考に、考える会の女性会員が中心となり、同市登米診療所の小児科医小出佳代子さん(44)の助言を仰いで作成した。
34ページ。「持ち歩きやすいように」という会員のアイデアで、母子手帳と同じ大きさとした。地域創造基金みやぎの助成金50万円を活用した。1000部を市役所の窓口などで希望者に無料で配布する予定。
考える会は23日午前10時から同市迫町の迫公民館で、「こどもの救急ガイド&病気のポイントケアセミナー」を開く。市内の小児科医や看護師が救急時の対処法などを解説する。参加者にガイドブックを配る予定。連絡先は考える会事務局三浦さん090(7329)8672。
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