柏崎刈羽原子力発電所で事故が起きた際、原子炉建屋を外側から冷却するための放水車が新たに配備され、東京電力の社員が操作手順を確認する訓練を行いました。
おととしの福島第一原発の事故では、すべての電源が失われ、燃料が溶け出す「メルトダウン」や水素爆発が起きたほか、使用済み核燃料を保管する燃料プールで一時、冷却ができない事態となりました。事故を教訓に、東京電力は柏崎刈羽原発に原子炉建屋の外から直接、放水するための車両を配備し、操作手順を確認する訓練が行われました。
新たに配備された「高所放水車」は高さ30メートル以上の原子炉建屋の上部に直接放水して冷却するもので、訓練では、東京電力の社員が車両に設置されたアームを伸ばして繰り返し放水していました。
原発の新たな規制基準では原子炉建屋の外側から放水できるような設備を備えるよう求めていて、柏崎刈羽原発にはあわせて5台の放水車が配備されています。
柏崎刈羽原発の新井史朗原子力安全センター所長は「安全性の向上に終わりはなく、これからも着実に安全対策を行っていきたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1035703251.html?t=1383788094266