上越市の市立高志小学校と市立春日小学校で、「生活科」と「総合的な学習の時間」の授業が公開された。県内各地から参加した教員が、生活科と総合学習のあり方を研究する両校の授業を見て、今後の取り組みに生かすのが狙いだ。
両校は県内の小学校教員でつくる県小学校教育研究会から昨年度、生活科研究の指定を受け、生活科と総合学習の実践研究を進めている。来年、両校を会場に開かれる「全国小学校生活科・総合的な学習教育研究協議会」のプレ発表会として、1日に授業が公開された。
高志小では、生活科と総合学習を、教師の指示で授業を進めるだけでなく、子どもたちが自分たちで考えて主体的に取り組む授業になるよう研究している。
各学年で授業が公開され、4年2組では「川とわたし~わたしたちの目指す川を求めて」と題して、学校近くの正善寺川を、どうやってきれいにし、地元の人に親しまれる川になるか、を話し合った。「ヘドロをとる」「魚を増やす」「ホタルを飛ばす」などと付箋(ふせん)に書いて大きな紙に貼り、意見を出し合った。今後、川の管理者である県に企画書を提出するという。野口明姫さん(10)は「川をきれいにして風景もよくして有名な川にしたい」と話した。
授業後、各地の教員が集まって授業について意見交換する研究協議会があり、担任の大茂孝二郎教諭(30)は「どのようにしたら子どもたちが語るか。(川をどうするか)内容を吟味する中で、子どもたちの語りを引き出すようにした」と語った。
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