救急車や救急医療機関の正しい利用方法を知ってもらおうと、9日、新発田市で、住民を対象にした講演会が開かれました。
この講演会は、下越地域の医師会や消防などが開いたもので、新発田市で開かれた講演会には、地元の住民や医療関係者などおよそ200人が参加しました。
新潟県は、人口10万人あたりの医師の数が、全国の都道府県の中で41番目と慢性的な医師不足となっているうえ、救急車を呼んだ人のうちおよそ8割が入院の必要がない軽傷で、救急医療の態勢をどう維持するかが課題となっています。
講演では、地域医療のあり方について啓発活動をしている千葉県のNPO法人、「地域医療を育てる会」の藤本晴枝理事長が講師を務め、「地域の救急医療を維持するためには、住民の理解が不可欠だ」と指摘しました。
そのうえで、藤本理事長は、▼住民1人1人が医療の知識を身につけ、救急車の利用が必要か自分で判断できるようになることや、▼かかりつけの医師など、不安になったときに相談できる相手をふだんから作っておくことの重要性を訴えていました。
講演会に参加した60代の女性は、「救急の現場が忙しいことを知りました。これからは自分で救急車が必要かどうか判断できるよう知識を身につけておきたいです」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034966081.html?t=1381363724032