柏崎刈羽原子力発電所の運転再開を目指す東京電力に対し新潟県が国の安全審査の申請を条件付きで承認したことについて原発の廃止を求めている市民グループが泉田知事に公開質問状を提出し承認の経緯を説明するよう求めました。柏崎刈羽原発の6号機と7号機について東京電力は新潟県が条件付きで承認したことから、9月27日、運転再開の前提となる安全審査を国の原子力規制委員会に申請しました。これを受けて、原発の廃止を求めている長岡市の市民グループが2日泉田知事に公開質問状を提出し承認の経緯について説明するよう求めました。
この中では、事故の際に放射性物質の放出を抑えながら格納容器の圧力を下げる「フィルターベント」について、安全性を高めるため設計の変更などを求めなかった泉田知事の対応は疑問だと指摘しています。その上で、泉田知事は「新たな規制基準について福島第一原発事故の検証が終わる前に策定されたもので、安全性を確保することにはならない」と指摘していたにもかかわらず、基準に適合するかどうか確認したいとしているのはこれまでの見解と異なるとして説明を求めています。
質問状を提出した市民グループの矢引光明代表は、「今回の承認には理解できないところが多い。納得できるような説明を求めたい」と話していました。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034953981.html