生活者の意識・実態調査を行うトレンド総研が、30~40代の男性会社員300名を対象に行った調査において、約3人に1人が、仕事が原因で気持ちが沈みやすくなる“仕事うつ”を自覚していることが分かった。さらに“仕事うつ”を自覚している人ほど、満足のいく“休憩”が取れていないことが分かった。
まず調査結果によると、30代~40代のサラリーマンの73%が「普段、仕事が忙しい」と感じているが、一方でやりがいや労働時間などを考慮した“仕事満足度”については、「満足」と答えた人は56%と約半数にとどまっている。そして、ほぼ3人に1人にあたる36%の人が、自身が“仕事うつ”であると自覚しているらしい。
続けて調査は、仕事中の“休憩”事情に迫る。「休憩をとることは、仕事の行き詰まりを解消する上で有効だと思いますか?」という質問に対し、86%の人が「そう思う」と答えている。そして、休憩の過ごし方として最も多いのが「飲み物を飲む」の80%で、「インターネットをする」(60%)、「ガムやあめ、菓子などを食べる」(43%)と続く結果になった。
さらに「休憩中に飲む物」としては「コーヒー」が57%と最も多く、特にサラリーマンの定番「缶コーヒー」がやはりよく飲まれている。
“仕事うつ”と“休憩”の関係性についての調査では、“仕事うつ”を感じることが「ない」と答えたグループで「十分に休憩が取れている」と回答した人は、68%にも及ぶのに対して、“仕事うつ”を感じることが「ある」と答えたグループは38%にとどまった。因みに、1日あたりの休憩時間としては“仕事うつ”と回答した人の平均が37分で、そうでない人の平均が34.7分であったことから、休憩の“長さ”よりも“質”の方が重要であることが分かった。
このような仕事の休憩の関係性について、精神科医の名越康文氏は「いかに仕事の合間の休憩で、気分をしっかり切り替えられるか」が重要と話す。「気分を切り替える上では、仕事中とは異なる刺激を与えると良い。おすすめなのが、ちょっとした「体操」。また何か「飲み物」を飲むというのも有効」という。今回の調査で多くのサラリーマンが飲んでいると回答した「缶コーヒー」も、香りが気持ちをリラックスさせ、苦みや甘さなどの味覚が、気分の切り替えにつながるとのこと。
自分が“仕事うつ”だと感じる人もそうでない人も、自分にあった賢い休憩方法を探してみてはどうだろうか。
クランクイン!
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