脳の血管が詰まったり破れたりして脳が障害を受ける「脳卒中」の症状や対処法について学ぶ教室が、このほど大阪府吹田市内の市立片山小学校など3校で小学生向けに開かれた。若いときから脳卒中に興味を持ってもらうとともに、家庭での会話を通して啓発を促進するのが狙いだ。
主催した国立循環器病研究センター(吹田市)は、脳卒中について分かりやすく描いた漫画冊子などの教材を開発。2010年から中学生を対象に教室を開いている。教室の直前、直後、3カ月後に生徒とその保護者にアンケートを実施したところ、知識が身に付くなど効果があったということで、今年度から対象を小学生に拡大した。
片山小では6月、6年生124人が「どのような治療をするか」などクイズを交えた授業を受けた。参加した鈴木萌夏さんは「どういう症状が出るのか学べた。家に帰ったら、お母さんやお父さんに伝えたい」と話した。川添彩花さんも「脳卒中は怖い病気。塩分の取りすぎにも気を付けることが分かった」と語った。
同センター脳血管内科の横田千晶医長は「脳卒中は日本人の死亡原因の第4位、介護が必要になる要因である疾患では第1位。早期発見・受診・治療の大切さを知ってほしい」と話している。
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/life/medical/jiji-130704X498.html