人工の光や栄養を与えて野菜や果物を栽培する「植物工場」について、新潟県は飲食店などが店内に設置する際に、費用の一部を補助することで普及を図り製造する企業の参入を促していくことになりました。
「植物工場」は、温度や湿度が一定に保たれた室内で、蛍光灯の照明などを使って野菜や果物を栽培する設備で、天候に左右されずに作物を育てられるため、新たな成長産業として市場の拡大が見込まれています。
新潟県は、「植物工場」のうち飲食店などの店内に設置する小型の設備の普及を図り企業の参入を促そうと、先月から(5月)新たな補助制度を始めました。
対象は、▼県内の企業が製造した小型の「植物工場」を飲食店やスーパーなどの店内に設置する事業者で、▼野菜の苗などを継続的に調達し年間を通じて栽培できることが条件です。
県は、▼設備の購入や設置にかかる費用、それに▼植物工場の導入に関連した販売や宣伝のための費用として1件あたり70万円を上限に補助すると言うことです。
新潟県の泉田知事は「小型の植物工場と大型の設備を組み合わせ新たな産業として育成していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034981411.html