糸魚川市は、およそ100年前の大正から昭和にかけて使われていた旧国鉄のれんが造りのトンネルを観光資源として活用することになり、安全確認のための調査が始まりました。
糸魚川市市振にある旧親不知トンネルは、大正元年から旧国鉄の北陸線の青海駅と富山県の泊駅の区間で使われていた全長667メートルのトンネルです。
昭和40年に、区間の線路が移されたのに伴い使われなくなっていましたが、再来年に北陸新幹線の駅が開業するのにあわせて、糸魚川市はれんが造りでレトロな雰囲気を持つこのトンネルを観光資源として活用する方針を決め、人が入っても大丈夫か安全確認のための調査を始めました。
調査ではれんががはがれて落ちてこないかや、金槌で壁面をたたいて内部に空洞ができていないかなどを調べ安全が確認されれば、糸魚川市はことしの夏にもトンネルを遊歩道として開放することにしています。
糸魚川市青海事務所の宮路省平主任主事は「100年の歴史を感じさせてくれるトンネルなので、親不知の景観とあわせて観光名所として活用していきたい」と話しています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1034770511.html?t=1369596037291