一見すると自転車。でもペダルもブレーキもない。進む時は、足で地面を蹴る。そんな幼児向けランニングバイク(RB)が人気だ。子どものバランス感覚が養えるうえ、車体を改造できるなど保護者も楽しめることが背景にあるようだ。
4月20、21両日、熊本県大津町であった大会「ストライダー・エンジョイ・カップ」には、九州各地から2~6歳の「レーサー」約150人が集まった。コースは全長150メートル。高さ20センチのこぶや、板を渡した1本道、凸凹道もある。合図とともに地面を蹴って飛び出すヘルメット姿の子どもたち。カメラを手にしたお父さんお母さんが声援を送る。
福岡県田川市の米丸莉世(りせ)ちゃん(4)は、4歳児のレースで見事優勝。「こぶを登るところが楽しい」とうれしそうだ。
RBは2009年、米国から上陸した「ストライダー」で人気に火がついた。取り扱うストライダー・ジャパンによると、昨年の出荷台数は10年と比べると3倍。累計で20万台が出荷されている。スポーツ専門店などによるレースも各地で盛んに開催されているという。
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/SEB201305110001.html