妊娠中に感染すると赤ちゃんに障害が出るおそれのある風疹の流行が広がる中、この4か月の間に県内で確認された患者は16人と去年1年間の2倍に上っています。県は、感染の拡大を防ぐため予防接種を受けるなど引き続き、注意を呼びかけています。
熱や発疹などの出る風疹は患者のせきやくしゃみを通じて広がり、妊娠中の女性が感染すると赤ちゃんの目や耳、それに、心臓などに障害が出るおそれがあります。
新潟県によりますと、県内では4月14日までの1週間に、新潟市の男性など3人が新たに風疹と診断され、ことしに入ってからこれまでに確認された患者は16人となりました。これは、去年1年間の患者数8人の2倍に達していて、すべての患者の報告を求めるようになった平成20年以降最も多くなっています。県内で発症が確認された16人のうち半数にあたる8人が、とくに風疹が流行している首都圏や関西に、出張や旅行で出かけていました。また、14人は予防接種を受けていない人が多い20代以上の年齢層だったということです。中には、職場の同僚から感染した人もいて、県は妊娠中の女性への感染を防ぐために、予防接種を受けたり、マスクを着用したりして引き続き、予防に努めるよう呼びかけています。
http://www3.nhk.or.jp/niigata/lnews/1033857061.html?t=1366221653582